【第83回】2022年11月4日時点の運用実績(長期金利上昇で米国株は再び下落。年末に向けて株価上昇の雰囲気が見られませんが、このまま年内終了?)

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運用実績

Mr.老眼です。

この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。

あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。

長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)

(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)

では第83回の運用実績です。

2022年11月4日時点の運用実績となります。

主な指数の状況

まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。

  • 日経平均:27199.74 (前週比+0.3%)
  • S&P500:3770.55 (前週比マイナス3.3%)
  • ドル円レート*:1ドル=147.96円(前週比+1.64円)
  • 東証REIT指数:1949.19 (前週比マイナス0.8%)

*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。

運用総額の推移

運用総額は92,228千円となりました。前週からマイナス1.4%と、今週は反落となりました。

今週は日経平均は小幅続伸となり、引き続き27000円台をキープしました。
ただ、米国株が大幅反落したことを考えると、今週は日本株は「耐えた」という印象です。
これは前週も書きましたが、良くも悪くも、世界的な株式相場の荒波から完全に取り残されているかのような値動きです。

米国株については、S&P500は大幅反落となりました。
相変わらず荒波続きの乱高下です。
今の相場は長期金利の動向次第ですので、大幅な値動きの覚悟が必要です。
結局この上げ下げの激しい相場環境はまだ当面は続くのでしょう。

今週の為替レートは再びドル高が進行し、148円近辺までドルが上昇しました。
ドル建て資産を保有する身としては、ドル高歓迎なので、何とかこの辺りでおさまってほしいものです。

東証REIT指数は再び下落し、小幅反落となりました。
5週連続で下げ続けていた中で、前週ようやく反発してくれたのですが、またしても反落ということで、勢いが全くありません。
ここ数週間の冴えない展開から脱却し、安定した値動きに戻ってほしいものです。

運用全体としては、今週はドル高の恩恵が米国市場の大幅反落で帳消しとなり、運用資産は冴えない週となりました。

資産クラス別状況

まず、ポートフォリオの状況です。

前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。

次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)

日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに小幅続伸となりました。

海外株は、主力のS&P500インデックスETFはそこそこの反落となりました。
為替のプラス影響も全て消滅してしまうような下落相場でした。

一方、ハイテク株が中心の個別株は、決算がマイナスに受け止められたアマゾン、グーグル、マイクロソフトの主要銘柄が前週に続く大幅反落の大ダメージを食らってしまいました。
特にアマゾンはどうしてしまったのでしょうか。。

米国以外では、今週は欧州株は順調に続伸し、また新興国株が前週の大幅安から大反発となりました。

東証REIT指数インデックスETFは、小幅反落となりました。
国内REITはそもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。

新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週は小幅反発となりました。

今後の運用について

2022年に入ってから、「忍耐力が問われる相場」がずっと続いています。
今週は米国株が大幅反落の厳しい値動きとなりました。
一方、為替レートがドル高に推移したため、多少のプラス影響もあり、運用額はそこまで目減りせずにすみました。
いずれにしても、外部環境はまだまだ波乱含みの状況が続くように思います。

為替レートは前週の日銀の為替介入によるドル安から、再びドル高基調に戻りました。
これは推測でしかありませんが、やはり150円を超えるあたりまでくると、次の為替介入も十分あり得ると思います。
結局前週も書いたように、この介入は「円の急落を防ぐ」意味で効果的ではあるものの、「円高ドル安へのトレンド転換」までを目的としたものではなさそうです。
というか、今の日米金利差を解消するつもりがない中で、「円高ドル安へのトレンド転換」はまず不可能でしょう。
そういう意味では、当面は150円近辺でドル円レートは落ち着くのではないか、という見方をしています。

さて、日本株は、引き続き日経平均株価27000円を維持しています。
中間決算の発表が本格化していますが、業績予想を上方修正した銘柄は素直に株価上昇につながっている一方で、予想を据え置いた銘柄は売り込まれているように見受けられます。
(それにしてもトヨタの予想はどうしてあんなに保守的なのでしょう。。。)
円安による企業業績への好影響がなかなか業績予想に反映されてこないとなると、株価の上値も重くなりそうです。

とにかく長期的な目線で、日本株の相場の方向感をしっかり見定めることを念頭に、日々の値動きを確認する、というスタンスを自分に言い聞かせないと、振り回されるばかりです。

本格的な回復相場を確信しているわけではありませんが、長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。

次に米国株ですが、相変わらず値動き激しく、今週は大幅反落となりました。
やはり一安心なんてしている状況ではありませんでした。
それにしても、これだけ激しく乱高下されると、長期保有戦略で見ているだけの私にとっても、精神衛生上よろしくありません。
(ショートトレーダーにとっては腕の見せ所なのでしょうが、上手く立ち回ることはできているのでしょうか)

とにかく金利動向次第の相場が続いています。
そして、FRB高官の金利に関する発言(あるいはインフレ対応、景気減速懸念に対する発言)に都度都度過敏に反応する相場には、もう嫌気がさしてきました。
もう少し長期目線で落ち着いた相場になってくれないかなーと思っています。

短期的には今回のような反発反落の流れを繰り返しながらも、中期目線では(あるいは長期目線でも)本格的に復調していくものと信じています。

これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、まだまだ反転の機会を逃すわけにはいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。

国内REITは、下げ止まることなく、再び下げ相場となりました。
国内の不動産が下げる理由は、相変わらず思い当たりません。
何とも釈然としませんが、引き続き市況を見守ることにします。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。

日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。

以上、第83回の運用実績でした。

(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)