Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の一例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
では第14回の運用実績です。
2021年7月9日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:27940.42 (前週比▲2.9%)
- S&P500:4369.55 (前週比+0.4%)
- ドル円レート*:1ドル=110.04円(前週比▲1.51円)
- 東証REIT指数:2174.61 (前週比+0.6%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は83,319千円となりました。前週から▲1.0%と反落しました。S&P500と東証REIT指数は続伸しましたが、ドル円レートが前週から不利な方向に大きく動いたことから、ドル資産の円換算額が落ち込んだことで、不調な運用実績となりました。
日経平均株価は前週に続き下落しています。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日経平均インデックスは▲3.9%と大幅続落です。保有銘柄(1321)の権利落ち日の影響もあり、日経平均株価の下落率よりも大きい下げ幅となりました。
市場では週末にETFの分配金捻出のための売りが8000億円~9000億円あったと言われています。これが日経平均株価下落の要因に挙げられていますが、この売りを吸収できるだけの買い需要が全くないということでしょうか。結局日本株に魅力がないという機関投資家の判断が反映されているだけのような気がします。
ポートフォリオの主力VOOは下落しました。S&P500指数は今週も最高値更新と絶好調ですが、ドル円レートがドル安に動いてしまったため、円換算額でマイナスとなってしまいました。為替についてはどちらに動いても気にしないことにしていますので、仕方ありません。むしろ年初は「更なる円高ドル安」を予想している専門家が大半だったので、想定外のドル高がここまで続いたことに感謝しないといけないくらいです。
2番目の「iシェアーズ S&P500米国株ETF(為替ヘッジあり)」は今年のNISA枠として買い進んでいるものです。今週は下がったタイミングで多めに買い進みました。
個別株はエヌビディアが久々の反落です。もちろんここまで上がりすぎるくらい上がってくれましたので、文句はありません。
そして今週の最大の変更点が、米国除く先進国市場インデックス(VEA)から欧州株インデックス(VGK)への銘柄変更を実施したことです。欧州株インデックスへの変更を検討した記事を書きましたが、その方針に沿って早速実行しました。
新興国インデックス(VWO)は前週から続落です。なかなか厳しい下げ幅に見舞われています。
国内REITは、東証REIT指数が続伸しましたが、野村マスターファンドはわずかに下落しました。そもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、ドル円レートの影響を中心に反落しました。為替影響は株式も債券も関係なく同じ方向に影響を受けますので、この状況では分散効果は望めないのは仕方ないところです。
今後の運用について
S&P500は今週も続伸し好調を維持していますが、今週は為替にやられてしまいました。私の長期保有戦略において、為替変動についてはほとんど無防備に近いくらい何も対策していませんので、この展開は甘んじて受けるしかありません。
(今年のNISA枠の銘柄が唯一の為替ヘッジ付のものです)
米国株は正直バブルなのかもしれないという不安は引き続きあります。ただ、ここまで上がり続けるのであれば、身を委ねるのみです。そしていつの日か強烈な暴落が来たとしても、同じように身を委ねる方針でいきます。下手に底値で手放して、再上昇局面に乗り遅れる心配があるくらいなら、ずっと乗り続けて大波に揺られるのを楽しもうと思います。もちろん、実際に暴落したら耐えきれずに狼狽売りしてしまう可能性はゼロではありません。
一方で、このタイミングで米国株比率を増やす勇気はありませんので、当面はポートフォリオにおける米国株比率は変えないつもりです。
また、今週に先進国株インデックスから欧州株インデックスへの乗り換えを実行しましたが、ここもポートフォリオにおける比率は変えずに維持しました。
次に日本株ですが、どんどん下がっていきます。今のところ、ポートフォリオにおける日本株比率について、これ以上は下げるつもりはないというか、多少は円資産の日本株式を保有しておいた方が良いと判断しています。ただ、日経平均ETFで本当に良いのか、真面目に検証した方が良いかもしれないと思い始めています。
一応、日本株に対する私の見通しは、引き続き「出遅れているだけで、上昇のきっかけ待ち」です。ポートフォリオとしては継続保有の方針で、引き続き、7月後半以降の第1四半期決算発表からの上昇を期待しています。
国内REITは引き続き順調な値動きです。以前から考えている通り、この資産クラスは株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第14回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)