Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)
(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)
では第102回の運用実績です。
2023年3月17日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:27333.79(前週比マイナス2.9%)
- S&P500:3916.64 (前週比+1.4%)
- ドル円レート*:1ドル=133.02円(前週比マイナス3.69円)
- 東証REIT指数:1767.63 (前週比マイナス2.9%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は91,339千円となりました。前週からマイナス0.7%と、小幅続落となってしまいました。
今週は日経平均は大幅反落となりました。
前週ようやく28000円を回復する水準まで上昇したのもつかの間、あっという間の急落です。
金融システム不安を受けてか、低調な値動きでした。
米国株は、S&P500が反発しました。
と言っても、前週の「シリコンバレー銀行破綻」からの暴落相場を踏まえると、反発度合は極めて地味なものとなりました。
まだまだ先行き不安は解消されていない、という印象です。
今週の為替レートは大幅な円高ドル安となりました。
米国の金融不安を受けてドル回避の動きが強まったということでしょうか。
東証REIT指数は今週も大幅続落と、冴えない相場が続いています。
運用全体としては、今週は米国株の反発はあったものの、日本株やREITの不振に加え、ドル安の影響も大きく、不調な運用状況となりました。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに大幅反落となりました。
海外株は、主力のS&P500インデックスETFは続落となりました。
やはり為替がドル安に動いた影響が大きかったようです。
一方、ハイテク株は金利低下による下支えで株価が急騰し、大幅続伸となりました。
米国以外では、今週は欧州株、新興国株ともに暴落レベルの大幅続落となりました。
東証REIT指数インデックスETFは、大幅続落となりました。
国内REITはそもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
今後の運用について
日本株は、ここにきて急落となりました。
まあここまでの好調ぶりからすると、これくらいの反落は想定の範囲だと思います。
個人的には「当面は金利上昇懸念を払拭できず、株価は上昇しない」と考えていましたし、ずっと「株価が上がる材料が思い当たらない」という印象のままだったので、この下げを平常心で受け止めています。
ただ、ここまでの日本株の好調→急落の値動き自体、どういう材料でこの動きにつながっているのか、ずっとしっくりこない感覚でいます。
ということで、個人的な日本株の方向感は、引き続き「当分上昇基調にはならない、当分とはいつまでか分からないが、最低でも今後1年はかかるだろう」というイメージです。
それでも長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。
ただ、2023年の生活費のための現金化に向けて、米国株よりも先に日本株から取り崩していくことを検討します。
次に米国株ですが、シリコンバレー銀行破綻という衝撃的なニュースから、少し平静を取り戻しつつあるでしょうか。
アメリカ政府は預金保護の姿勢を一早く打ち出したこともあり、一旦は値動きが落ち着きつつあるようです。
金融システム不安に連鎖しないよう、祈るのみです。
ということで、インフレ鎮静化後の相場に移行するのは、更に先延ばしになってしまった感があります。
「インフレ鎮静化→FRB金融政策変更(利上げ打ち止め)→景気悪化→FRB金融政策変更(利下げへ転換)→景気回復」という今後の大雑把な米国経済の予想の中で、どのタイミングで株価の反転上昇が来るのか、それだけを楽しみに待ち続けます。
最悪は、本格的な反転上昇は2024年までやってこない、と覚悟しておく必要もありそうです。
反転上昇のタイミングがいつ頃かはサッパリ分かりませんが、中期目線では(あるいは長期目線でも)本格的に復調していくものと信じています。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、まだまだ反転の機会を逃すわけにはいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。
国内REITは、昨年末に「当面は浮上することはないでしょう」と書きましたが、本当にまるで復調の気配がなく、底なしといった様相です。
やはりREITを取り巻く環境は、金利上昇局面を否定できない状況では厳しさが続くと思います。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第102回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)