【第82回】2022年10月28日時点の運用実績(米国株もドル円レートも大暴れ、で相殺の結果、トータルでは横ばいとなりました。。)

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運用実績

Mr.老眼です。

この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。

あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。

長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)

(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)

では第82回の運用実績です。

2022年10月28日時点の運用実績となります。

主な指数の状況

まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。

  • 日経平均:27105.20 (前週比+0.8%)
  • S&P500:3901.06 (前週比+4.0%)
  • ドル円レート*:1ドル=146.32円(前週比マイナス4.11円)
  • 東証REIT指数:1964.74 (前週比+5.5%)

*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。

運用総額の推移

運用総額は93,584千円となりました。前週からプラス0.9%と、今週は小幅続伸となりました。

今週は日経平均は小幅反発となり、何とか27000円台を回復してくれました。
ただ、米国株が大幅続伸を達成している割には、上げ幅が地味過ぎました。
良くも悪くも、世界的な株式相場の荒波から完全に取り残されているかのような値動きです。

米国株については、S&P500は大幅続伸となりました。
まさに荒波続きの乱高下です。
今の相場は長期金利の動向次第ですので、油断は禁物です。
結局この上げ下げの激しい相場環境はまだ当面は続くのでしょう。

今週の為替レートは一気にドル安に反転し、あっという間に146円台前半まで戻ってしまいました。
何も発表されませんが、日銀の為替介入だと思われます。
ドル建て資産を保有する身としては、ドル高歓迎なので、こういうのは勘弁していただきたいです。

東証REIT指数はやっと上昇し、大幅高となりました。
もっとも、5週連続で下げ続けていたので、これでもまだ戻りきっていません。
ここ数週間の冴えない展開から脱却し、安定した値動きに戻ってほしいものです。

運用全体としては、今週は米国市場の大幅続伸の恩恵がドル安で帳消しとなりましたが、REITも回復してくれたこともあり、運用資産は順調に進捗した週となりました。

資産クラス別状況

まず、ポートフォリオの状況です。

前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。

次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)

日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに小幅反発となりました。

海外株は、主力のS&P500インデックスETFは小幅続伸となりました。
為替のマイナス影響で結構持っていかれてしまいました。

一方、ハイテク株が中心の個別株は、決算がマイナスに受け止められたアマゾン、グーグル、マイクロソフトの主要銘柄が大幅反落の大ダメージを食らってしまいました。

米国以外では、今週は欧州株は順調に続伸したものの、新興国株が(中国の共産党新体制がマイナスにうけとめられた影響か)大幅安となってしまいました。

東証REIT指数インデックスETFは、久々の大幅反発となりました。
国内REITはそもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。

新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週は小幅反落となりました。

今後の運用について

2022年に入ってから、「忍耐力が問われる相場」がずっと続いています。
今週は米国株と為替レートが激変した割に、その二つが相殺する形で運用額が変動しませんでした。
いずれにしても、外部環境はまだまだ波乱含みの状況が続くように思います。

為替レートは急なドル安で、おそらく日銀の為替介入によるものと思います。
前週書いた通り、日銀の介入は怖いと思っていたのですが、やはり150円を超えたところでやってきたのかな、という感じです。
ただ、この介入は「円の急落を防ぐ」意味で効果的ではあるものの、「円高ドル安へのトレンド転換」までを目的としたものではなさそうです。
というか、今の日米金利差を解消するつもりがない中で、「円高ドル安へのトレンド転換」はまず不可能でしょう。
そういう意味では、当面は150円近辺でドル円レートは落ち着くのではないか、という見方をしています。

さて、日本株は、少し戻して日経平均株価27000円を回復しました。
来週から中間決算の発表が本格化します。
円安による企業業績への好影響も考えると、下がる理由はないと思うのですが、どうなるでしょうか。
また、旅行関連銘柄に明るい材料が出てきたので、淡い期待をもって先行きを見守りたいと思います。

とにかく長期的な目線で、日本株の相場の方向感をしっかり見定めることを念頭に、日々の値動きを確認する、というスタンスを自分に言い聞かせないと、振り回されるばかりです。

本格的な回復相場を確信しているわけではありませんが、長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。

次に米国株ですが、またまたまた値動き激しく、今週は大幅続伸となりました。
前週には「こんな上昇で一安心という気持ちには全くなりません」と書きましたが、うーん、ちょっと一安心してしまいそう。。
「景気減速も覚悟の上でインフレ進行を抑え込む」というFRBのスタンスは何も変わっていないようですが、最近はFRB高官による別のトーンの発言がいくつか聞こえてきました。
それは、利上げのペースが少し弱くなるかもしれないといった内容です。
(利上げ継続であることには変わりないのですが)
こうなると、利上げのレベルとスケジュール感が少し見えてくることで、長期金利が落ち着いてくる可能性があります。
2週続けての米国株の大幅反発は、この辺りの事情を織り込んできているのかもしれません。

短期的には今回のような反発反落の流れを繰り返しながらも、中期目線では(あるいは長期目線でも)本格的に復調していくものと信じています。

これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、まだまだ反転の機会を逃すわけにはいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。

国内REITは、ようやく下げ相場に歯止めがかかりました。
国内の不動産が下げる理由は、全く思い当たらず、一体何だったのでしょうか。
何とも釈然としませんが、引き続き市況を見守ることにします。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。

日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。

以上、第82回の運用実績でした。

(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)