【第77回】2022年9月23日時点の運用実績(米国長期金利が上がり続けるのは何故ですか?そんなに何年もインフレ退治に時間がかかりますか???)

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運用実績

Mr.老眼です。

この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。

あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。

長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)

(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)

では第77回の運用実績です。

2022年9月23日時点の運用実績となります。

主な指数の状況

まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。

  • 日経平均:27153.83 (前週比マイナス1.5%)
  • S&P500:3693.23 (前週比マイナス4.6%)
  • ドル円レート*:1ドル=144.89円(前週比+1.53円)
  • 東証REIT指数:2017.02 (前週比マイナス0.9%)

*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。

運用総額の推移

運用総額は90,681千円となりました。前週からマイナス2.4%と、今週は大幅続落となってしまいました。

今週は日経平均は続落となりました。
営業日が3日しかないシルバーウィークの中、買いの勢いは全くなく、27000円近辺まで下がってきました。
ここ最近特に、上げ下げの変動幅が大きく、精神衛生上よろしくありませんが、それでも上がってくれないことには、気分が沈んできます。

米国株についても、S&P500は今週は大幅続落となりました。
一旦持ち直してくれたかに見えた米国株ですが、結局年初来安値を更新してしまいそうな下落です。
米国の長期金利は全く下がる雰囲気がなく、この金利上昇の影響で株価は下がる一方です。
インフレ懸念、景気後退以外に何か不安要素でもあるのでしょうか。

今週の為替レートはドル高が更に進行し、もう145円間近に迫ってきました。
ドル建て資産を保有する身としては、再びドル高傾向となっているのはありがたいことです。

東証REIT指数は今週は小幅反落となりました。
ただ、REIT相場は株式相場に比べると、比較的穏やかに推移しており、少し安心感があります。

運用全体としては、今週はドル高によるプラスはあったものの、日本、米国ともに株式相場の続落の影響が大きく、運用資産は大幅に目減りした週となりました。

資産クラス別状況

まず、ポートフォリオの状況です。

前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。

次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)

日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに続落となってしまいました。

海外株は、主力のS&P500インデックスETFは大幅続落となりました。
前週同様、為替はプラスに影響しているはずなので、そのプラス分を相殺して余りある相場の下落だったということになります。

また、ハイテク株が中心の個別株もエヌビディアを除き全てマイナスとなり、米国株は厳しい運用状況となりました。

更に、米国以外でも、今週は欧州株、新興国株ともに大幅続落となりました。
やはり欧州は先行きの景気見通しが厳しい中で、株価が低迷しています。

東証REIT指数インデックスETFは、小幅反落となりました。
国内REITはしばらく上昇相場が続いてきましたし、そもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。

新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週は大幅続落となりました。

今後の運用について

2022年に入ってから、「忍耐力が問われる相場」がずっと続いています。
引き続きの大幅続落となり、また冴えない相場が続くのかと思うと憂鬱です。
一体いつになったら上昇基調に転換してくれるのでしょうか。
今年はもう回復しないで終わってしまうのでしょうか。

為替レートはドル高続伸となり、いよいよ145円に近い水準まできました。
米国金利上昇による日米金利差がドル高進行の要因かと思いますが、ドル高は今の運用資産状況ではプラスに働きます。
(ただ、米国金利上昇は株価下落に直結しているので、トータルではマイナス要因ですが)
ここ数か月ドル高頼みの資産運用状況となっていたので、ドル高進行は素直にありがたく受け止めています。

さて、日本株は、日経平均株価27000円近辺まで下げてしまい、底が心配になってきました。
もう26000円くらいは全然ありそうな下げっぷりです。
短期的な値動きに振り回されていたら気持ちがめげてしまいますが、うーん、本当に長期的に回復の可能性はあるのでしょうか。
とにかく長期的な目線で、日本株の相場の方向感をしっかり見定めることを念頭に、日々の値動きを確認する、というスタンスを自分に言い聞かせないと、振り回されるばかりです。

本格的な回復相場を確信しているわけではありませんが、長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。

次に米国株ですが、前週に続き暴落レベルの下げが続いています。
「景気減速も覚悟の上でインフレ進行を抑え込む」というFRBのスタンスは何も変わっていないので、米国市場は何を材料として上がったり下がったりを繰り返すのか、正直よく分かりません。
最近の米国市場は全く落ち着きのない「良いとこ探し」「悪いとこ探し」相場を繰り返しているだけのような気がします。
ただ、今週は前週ほどの材料もなく、何が原因で下げているのかさえよく分からない、釈然としない相場です。
もちろん米国長期金利の上昇による株価下落なのでしょうが、問題はその米国長期金利の上昇が一体何を要因としているのか、ということです。
景気の先行きが悪いとみんなが予想するのであれば、いずれ金利は下がる方向に転換するはずです。
「長期」金利はそれを見越して織り込んできてもおかしくないはずなのですが。
「景気が悪くなってもインフレ退治が優先」というFRBのスタンスを織り込むにしても、それが10年も続くと市場は見ているのでしょうか。
どうも納得がいく説明には見えませんが、どういうことなのでしょう。

米国長期金利はいずれ落ち着いてくる局面が来る、と信じるしかありません。
短期的には今回のような反発反落の流れを繰り返しながらも、中期目線では(あるいは長期目線でも)本格的に復調していくものと信じています。

これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、まだまだ反転の機会を逃すわけにはいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。

国内REITは、比較的に、安定感のある値動きが続いています。
金利が上昇すればREIT価格にはマイナス要因だと思いますが、米国金利は上がっても日本の金利がそれほど動いていないことを受けて、国内REITは冷静な値動きだということなのかもしれません。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。

日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。

以上、第77回の運用実績でした。

(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)