【第76回】2022年9月16日時点の運用実績(米国消費者物価指数は市場の想定以上の上昇。米国市場はパニック下げとなるも、すぐに落ち着いてくれたのか?)

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運用実績

Mr.老眼です。

この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。

あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。

長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)

(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)

では第76回の運用実績です。

2022年9月16日時点の運用実績となります。

主な指数の状況

まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。

  • 日経平均:27567.65 (前週比マイナス2.3%)
  • S&P500:3873.33 (前週比マイナス4.8%)
  • ドル円レート*:1ドル=143.36円(前週比+0.57円)
  • 東証REIT指数:2034.74 (前週比+0.3%)

*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。

運用総額の推移

運用総額は92,873千円となりました。前週からマイナス3.5%と、今週は大幅反落となってしまいました。

今週は日経平均は大幅反落となりました。
前週は急反発だったのですが、ちょうどその反発分を打ち消すような反落で、また28000円台を大きく下回ってしまいました。
それにしても、上げ下げの変動幅が最近は特に大きく、精神衛生上よろしくありません。

米国株についても、S&P500は今週は大幅反落となりました。
こちらも前週の急反発は一体何だったのか?というくらい、反落してしまいました。
今週は米国消費者物価指数が発表され、8月の指数が想定を上回るインフレ率だったことが要因だったようです。
とは言え、前週も書いた通り、FRBのインフレへの見方、金利政策の方向性について、何も変化がない中で、これだけ相場が大きく上下に動くというのは、不可解なものです。
やはり、米国長期金利の水準から考えると、株価はまだまだ下がる方向だと思っていましたし、短期トレンド的にはまだしばらくは厳しい状況なのだろうと思います。

今週の為替レートはドル高が更に進行しました。
ドル建て資産を保有する身としては、再びドル高傾向となっているのはありがたいことです。

東証REIT指数は今週は若干ながら続伸となりました。
REIT相場は株式相場に比べると、比較的穏やかに推移しており、少し安心感があります。

運用全体としては、今週はドル高によるプラスはあったものの、日本、米国ともに株式相場の大幅反落により、運用資産は大幅に目減りした週となりました。

資産クラス別状況

まず、ポートフォリオの状況です。

前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。

次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)

日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに大幅反落となってしまいました。

海外株は、主力のS&P500インデックスETFは大幅反落となりました。
為替はプラスに影響しているはずなので、そのプラス分を相殺して余りある相場の下落だったということになります。

また、ハイテク株が中心の個別株も軒並みマイナスとなり、米国株は厳しい運用状況となりました。

更に、米国以外でも、今週は欧州株、新興国株ともに大幅反落となりました。
前週も書いたところですが、やはり欧州は先行きの景気見通しが厳しい中で、前週の反発は全く続きませんでした。

東証REIT指数インデックスETFは、小幅続伸となりました。
国内REITはしばらく上昇相場が続いてきましたし、そもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。

新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週は大幅反落となりました。

今後の運用について

2022年に入ってから、「忍耐力が問われる相場」がずっと続いています。
前週の反発もひとときの気休めでしかなく、今週はすっかり元通りの下落相場となりました。
一体いつになったら上昇基調に転換してくれるのでしょうか。

為替レートはドル高続伸となり、いよいよ143円を超える水準まできました。
米国金利上昇による日米金利差がドル高進行の要因かと思いますが、ドル高は今の運用資産状況ではプラスに働きます。
(ただ、米国金利上昇は株価下落に直結しているので、トータルではマイナス要因ですが)
ここ数か月ドル高頼みの資産運用状況となっていたので、ドル高進行は素直にありがたく受け止めています。

さて、日本株は、日経平均株価28000円台を再び割り込んでしまい、上値が重い展開が続いています。
それにしても、これだけ相場が上下に激しく動く今の状況では、毎週ヒヤヒヤが止まりません。
短期的な値動きに振り回されていたら気持ちがめげてしまいます。
とにかく長期的な目線で、日本株の相場の方向感をしっかり見定めることを念頭に、日々の値動きを確認する、というスタンスを自分に言い聞かせないと、振り回されるばかりです。

本格的な回復相場を確信しているわけではありませんが、長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。

次に米国株ですが、前週の反発などなかったかのような暴落です。
「景気減速も覚悟の上でインフレ進行を抑え込む」というFRBのスタンスは何も変わっていないので、米国市場は何を材料として上がったり下がったりを繰り返すのか、正直よく分かりません。
最近の米国市場は全く落ち着きのない「良いとこ探し」「悪いとこ探し」相場を繰り返しているだけのような気がします。
ただ、今週は米国消費者物価指数が想定以上に物価上昇だったことがネガティブサプライズだったようで、一旦はパニック的な下げ相場も見られました。
その割に、その後の値動きは大きく荒れなかったという雰囲気もあり、短期的なインフレ懸念はそれなりに織り込んだかな、ということかもしれません。
短期的には今回のような反発反落の流れを繰り返しながらも、中期目線では(あるいは長期目線でも)本格的に復調していくものと信じています。

これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、まだまだ反転の機会を逃すわけにはいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。

国内REITは、比較的に、安定感のある値動きが続いています。
金利が上昇すればREIT価格にはマイナス要因だと思いますが、米国金利は上がっても日本の金利がそれほど動いていないことを受けて、国内REITは冷静な値動きだということなのかもしれません。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。

日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。

以上、第76回の運用実績でした。

(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)