Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)
(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)
では第100回の運用実績です。
2023年3月3日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:27927.47(前週比+1.7%)
- S&P500:4045.64 (前週比+1.9%)
- ドル円レート*:1ドル=136.72円(前週比+2.01円)
- 東証REIT指数:1825.15 (前週比マイナス1.4%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は94,430千円となりました。前週からプラス2.1%と、大きく反発しました。
今週は日経平均が反発しました。
いよいよ28000円を目前とする水準にまで上昇してきました。
ようやく昨年末の日銀実質利上げサプライズによる急落以前の水準に戻りつつあります。
米国株は、S&P500が大幅反発となりました。
4000ポイントは回復しましたが、これまでの3週の下落が大きく、物足りない反発にとどまっています。
今週の為替レートは再び円安ドル高が進行し、136円台後半まで円安が進みました。
東証REIT指数は前週の上げ幅をそっくりそのまま打ち消すレベルの下落となってしまいました。
運用全体としては、今週はREITだけが不調だったものの、日本株、米国株ともに好調な値動きだったことに加え、為替もプラス影響に働き、好調な運用状況となりました。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに大幅回復となりました。
海外株は、主力のS&P500インデックスETFが3.0%の大幅上昇となりました。
ハイテク株はまちまちな値動きとなりました。特にアルファベットが好調に推移した反面、アマゾンは大幅下落となりました。
米国以外では、今週は欧州株、新興国株とも大幅反発となりました。
東証REIT指数インデックスETFは、またもや反落してしまいました。
国内REITはそもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
今後の運用について
日本株は、再び上昇に転じ、好調な値動きとなっています。
「当面は金利上昇懸念を払拭できず、株価は上昇しない」と読んでいましたが、そう書いたとたんの連騰の後、ずっと好調続きという値動きです。
ずっと「株価が上がる材料が思い当たらない」という印象のままで、本当にしっくりこないな、という感想です。
ということで、個人的な日本株の方向感は、引き続き「当分上昇基調にはならない、当分とはいつまでか分からないが、最低でも今後1年はかかるだろう」というイメージです。
それでも長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。
ただ、2023年の生活費のための現金化に向けて、米国株よりも先に日本株から取り崩していくことを検討します。
次に米国株ですが、もうずっと長い間、インフレ動向とFRBの金融政策を軸に相場が展開し続けています。
そして、今週はインフレ懸念が後退したという市場の反応のようです。
といっても、前週までの下落が大きかったことから、単なる揺り戻しの値動きの範囲内、ということかもしれません。
インフレ鎮静化後の相場に移行するのは、もっと先になりそうです。
「インフレ鎮静化→FRB金融政策変更(利上げ打ち止め)→景気悪化→FRB金融政策変更(利下げへ転換)→景気回復」という今後の大雑把な米国経済の予想の中で、どのタイミングで株価の反転上昇が来るのか、それだけを楽しみに待ち続けます。
最悪は、本格的な反転上昇は2024年までやってこない、と覚悟しておく必要もありそうです。
反転上昇のタイミングがいつ頃かはサッパリ分かりませんが、中期目線では(あるいは長期目線でも)本格的に復調していくものと信じています。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、まだまだ反転の機会を逃すわけにはいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。
国内REITは、昨年末に「当面は浮上することはないでしょう」と書きましたが、今週は前週の上昇を打ち消す下落となりました。
やはりREITを取り巻く環境は、金利上昇局面を否定できない状況では厳しさが続くと思います。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第100回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)