Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)
(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)
では第93回の運用実績です。
2023年1月13日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:26119.52 (前週比+0.6%)
- S&P500:3999.09 (前週比+2.7%)
- ドル円レート*:1ドル=129.28円(前週比マイナス4.64円)
- 東証REIT指数:1836.56 (前週比マイナス0.5%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は86,045千円となりました。前週からマイナス1.4%と、減少しました。
ただ、今週は今年度のNISA枠に入れ替えるために、新興国債券を全額売却しましたので、その分の減少が影響しています。
今週は日経平均が反発し、26000円を回復しました。
水準としては、相変わらず26000円を挟んで行ったり来たりという、冴えないレベルでの推移が続いています。
昨年末の日銀実質利上げサプライズ以降、日本市場は買い向かう材料に乏しく、金融政策の方向性さえ不明確になってしまった以上、当面上向くことはなさそうです。
米国株は、S&P500が続伸し、4000ポイントまであと一歩まで戻ってきました。
米国長期金利が年末から年始にかけて、少し下がって落ち着いてきていることが要因のようです。
やはり、相変わらず当面はインフレとFRBの方針という軸で株価が左右されることになりそうです。
そして、そこからの「逆業績相場」へ移行という流れになれば、株価が本格的に上向くのはしばらく先になるかもしれません。
今週の為替レートは大きく円高ドル安に反転し、129円前半まで円が急騰しました。
年末の日銀の実質利上げサプライズを受けて、やはり傾向としては円高方向なのでしょうが、値動きが激しくなっており、この為替相場には憂鬱な気分です。
ドル建て資産を保有する身としては、ドル安は資産の目減りに直結しますので、この値動きは本当に厳しいものがあります。
東証REIT指数は一段と反落し、安値水準を更新しています。
昨年最安値だった2022年3月の1843.50を割り込んでしまい、下値の目途が全然分からなくなってしまいました。
運用全体としては、今週は日本株と米国株がプラスだった一方、為替とREITがマイナス方向でした。
また、新興国債券を全額売却して一旦現金化したこともあり、運用資産は大きく減少しました。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
新興国債券を売却したことから、今週より「債券」クラスが運用資産から消えました。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに小幅反発となりました。
海外株は、主力のS&P500インデックスETFはわずかに反落しました。
やはり円高ドル安影響が非常に大きく、株価の上昇分を打ち消してしまっています。
一方、ハイテク株が中心の個別株は値動きが大きくプラスになったことから、為替影響を乗り越え、続伸しました。
米国以外では、今週は欧州株、新興国株ともにわずかに反落しました。
東証REIT指数インデックスETFは、今週は続落となりました。
国内REITはそもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
今年度のNISA枠への入れ替えのため、新興国債券を全額売却しました。
今後の運用について
今週は為替レートが激しい値動きで変動しました。
一気に130円を割り込み、129円台前半まで円が上昇しました。
やはり、「ここからは円高ドル安基調の1年」という予想は当たるでしょうか。
日本株は、若干反発したものの、前週も書いた通り、当面は上昇しないと読んでいます。
日本株の方向感は「当分上昇基調にはならない、当分とはいつまでか分からないが、最低でも今後1年はかかるだろう」というイメージです。
それでも長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。
ただ、2023年の生活費のための現金化に向けて、米国株よりも先に日本株から取り崩していくことを検討します。
次に米国株ですが、引き続きインフレ動向とFRBの金融政策を軸に相場が展開していきそうです。
また、その先の景気悪化からの企業業績悪化を株価に織り込んでいくステージも想定されます。
「インフレ鎮静化→FRB金融政策変更(利上げ打ち止め)→景気悪化→FRB金融政策変更(利下げへ転換)→景気回復」という今後の大雑把な米国経済の予想の中で、どのタイミングで株価の反転上昇が来るのか、それだけを楽しみに待ち続けます。
最悪は、本格的な反転上昇は2024年までやってこない、と覚悟しておく必要もありそうです。
反転上昇のタイミングがいつ頃かはサッパリ分かりませんが、中期目線では(あるいは長期目線でも)本格的に復調していくものと信じています。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、まだまだ反転の機会を逃すわけにはいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。
国内REITは、昨年末に「当面は浮上することはないでしょう」と書きましたが、前週の暴落に続く下落となりました。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第93回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)