Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)
(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)
では第89回の運用実績です。
2022年12月16日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:27527.12 (前週比マイナス1.3%)
- S&P500:3852.36 (前週比マイナス2.1%)
- ドル円レート*:1ドル=137.36円(前週比+1.40円)
- 東証REIT指数:1978.61 (前週比+2.2%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は90,607千円となりました。前週からマイナス0.7%と、3週続落となってしまいました。
今週は日経平均は大幅反落となり、27500円水準まで下がってしまいました。
28000円が少し遠のいてしまいました。
年末に向けて少しは持ち直すのかと思いきや、すっかり下げ基調になってしまい、良い兆しがまるで見られません。
28000円近辺で今年は終了と思っていましたが、また予想が下に外れそうです。
米国株は、S&P500が大幅続落し、3900ポイントを大幅に割り込む厳しい相場となりました。
今週は長期金利は下がりました。にも関わらず、この株価の推移はここ数か月の傾向と全く異なるものです。
いよいよ株価は金利の上下よりも、先行きの景気悪化、更には企業業績の悪化を織り込む「逆業績相場」に移行しつつあるようです。
これは前週に続く傾向ですので、どうやら長期金利に一喜一憂していた昨今の相場観を切り替える必要がありそうです。
今週の為替レートはドル高が進行し、137円台まで戻りました。
ドル建て資産を保有する身としては、ドル安は資産の目減りに直結しますので、ドル高は歓迎です。
何とかこの辺りで落ち着いてほしいものです。
東証REIT指数は株式相場に逆行する形で上昇しました。
REITにしては値動きが大きく、上がる理由も分からず、素直に喜べない不安が残ります。
上がってくれるだけでもありがたいですが。
運用全体としては、今週は為替レートが有利に動き、REITも好調に推移したものの、日本および米国の株式相場の下落の影響が大きく、運用資産としては今週も不調な週となりました。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに反落しました。
海外株は、主力のS&P500インデックスETFは大きく続落しました。
また、ハイテク株が中心の個別株も、同じく続落となってしまいました。
唯一マイクロソフトだけは逆行して続伸しました。
米国以外では、今週は欧州株、新興国株ともに米国株と同様下げてしまいました。
東証REIT指数インデックスETFは、続伸となりました。
国内REITはそもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週は反発となりました。
今後の運用について
2022年に入ってから、「忍耐力が問われる相場」がずっと続いています。
結局、忍耐とともに2022年が終わってしまいそうです。
今週も残念ながら続落してしまいました。
12月に入っても、上昇の気配は全く感じられません。
外部環境はまだまだ波乱含みの状況が続くように思います。
為替レートは137円まで戻りましたが、やはり135円近辺で落ち着くような流れでしょうか。
これ以上のドル安は厳しいですが、米国長期金利がどうやら頭打ち(むしろ下がってきている)の感があり、そうなるとここから再びドル高という動きは考えにくいです。
円安ドル高に支えられていた資産運用でしたので、この為替の値動きは結構痛いものがあります。
さて、日本株は、ここへきて年末上昇の雰囲気が見られないどころか、むしろ下げ基調になってしまいました。
年末に向けてこれといった材料もない中で、当面は米国市場の値動きに連動した相場が予想されます。
とにかく長期的な目線で、日本株の相場の方向感をしっかり見定めることを念頭に、日々の値動きを確認する、というスタンスを自分に言い聞かせないと、振り回されるばかりです。
本格的な回復相場を確信しているわけではありませんが、長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。
次に米国株ですが、本当に流れが変わってしまったようです。
今回は、週半ばに発表されたCPIが予想より悪かったことを受け、「インフレ懸念後退→金利政策の打ち止め早期化」という連想から、株式市場が急上昇で反応する瞬間が見られました。
問題はその後です。
その日の終値に向けて、徐々にこの上昇分は消えてしまい、翌日以降週末に向けてズルズルと株価が下落する展開でした。
その間、長期金利がむしろ下がったにも関わらず、というところが問題です。
前週書いた通り、いよいよ金利とは異なる要因で株価が動き出したと考えるしかなさそうです。
やはり米国の景気悪化懸念、そして企業業績の悪化に焦点が移っているということでしょうか。
こうなると、2023年も当面は株価の上昇は見込めないと覚悟しておく必要がありそうです。
もちろん、景気が悪化し過ぎると金利も下げざるを得ないと思いますし、そこまでの動きも先取りして株価は推移していくでしょうから、株式投資から撤退するのは得策ではないと思います。
反転上昇のタイミングがいつ頃かはサッパリ分かりませんが、中期目線では(あるいは長期目線でも)本格的に復調していくものと信じています。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、まだまだ反転の機会を逃すわけにはいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。
国内REITは、今週は急騰しましたが、特にこれといった材料も見当たらない中で、引き続き不安定な相場が続いていると言えそうです。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第89回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)