Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)
(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)
では第81回の運用実績です。
2022年10月21日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:26890.58 (前週比マイナス0.7%)
- S&P500:3752.75 (前週比+4.7%)
- ドル円レート*:1ドル=150.43円(前週比+2.94円)
- 東証REIT指数:1862.75 (前週比マイナス2.1%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は92,774千円となりました。前週からプラス4.1%と、今週は大幅回復となりました。
今週は日経平均は小幅続落となりました。
米国株が急回復した割には、連動した上げ相場にはなりませんでした。
ここまで逆に米国株の下げ相場ほどは下げてこなかったというのも、一因なのでしょう。
単に米国株の相場の上げ下げが極端すぎるだけのように思います。
そもそも金利が上昇して株価が下がっている米国と比較して、金利が上がらない日本株が連れ安する理由はありませんし、むしろ日本株だけが金利上昇環境にないので、世界環境で見ると相対的に有利な市場だと思います。
米国株については、S&P500は急回復となりました。
もちろん、今の相場は長期金利の動向次第ですので、油断は禁物です。
結局この上げ下げの激しい相場環境はまだ当面は続くのでしょう。
今週の為替レートはドル高が一方的に進行し続け、あっという間に150円台に乗ってしまいました。
ドル建て資産を保有する身としては、ドル高歓迎なので、このままでお願いしたいです。
東証REIT指数はまたもや大き目の続落となりました。
REIT相場は株式相場に比べると、比較的穏やかに推移していたのですが、ここ数週間の冴えない展開は一体どうしたのでしょうか。
運用全体としては、今週は日本株とREITが低調だったものの、米国市場の回復と極端なドル高の進行のおかげで、運用資産は大幅に回復した週となりました。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに続落となりました。
海外株は、主力のS&P500インデックスETFは大きく続伸となりました。
為替影響が大きくプラスに働いているようです。
一方、ハイテク株が中心の個別株も、為替のプラス影響のおかげもあり、総じて反発しました。
米国以外では、今週は欧州株、新興国株ともに大きく回復しました。
東証REIT指数インデックスETFは、今週も大幅続落となりました。
国内REITはしばらく上昇相場が続いてきましたし、そもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週は為替の影響で反発となりました。
今後の運用について
2022年に入ってから、「忍耐力が問われる相場」がずっと続いています。
今週は急回復となりましたが、この値動きの激しさが、まだまだ波乱含みであることを物語っているように思います。
為替レートはドル高が止まらず、あっという間に150円台をつけました。
米国金利上昇が続く限り、日米金利差はドル高進行の要因ですし、まだドル高傾向は続くと思いますが、ここまで一気に進むと、日銀の為替介入が怖くなってきます。
米国金利上昇は株価下落に直結しているので、トータルではマイナス要因ですが、ここ数か月ドル高頼みの資産運用状況となっていたので、ドル高進行は素直にありがたく受け止めています。
為替介入はご遠慮願いたいところです。
さて、日本株は、前週まで日経平均株価27000円を維持していたのですが、今週は割り込んでしまいました。
そろそろ中間決算の発表が始まります。
円安による企業業績への好影響も考えると、下がる理由はないと思うのですが、どうなるでしょうか。
また、旅行関連銘柄に明るい材料が出てきたので、淡い期待をもって先行きを見守りたいと思います。
とにかく長期的な目線で、日本株の相場の方向感をしっかり見定めることを念頭に、日々の値動きを確認する、というスタンスを自分に言い聞かせないと、振り回されるばかりです。
本格的な回復相場を確信しているわけではありませんが、長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。
次に米国株ですが、またまた値動き激しく、今週は急回復となりました。
もちろん、こんな上昇で一安心という気持ちには全くなりません。
前週も書いた通りですが、「景気減速も覚悟の上でインフレ進行を抑え込む」というFRBのスタンスは何も変わっておらず、その姿勢を念押しするようなFRB高官の発言ばかり聞こえてきます。
利上げのレベルとスケジュール感がしっかり見えてくるまではまだまだ下がり続ける可能性が高く、利上げのスケジュール感が見えたところで下げ止まり、と言っても上昇には程遠い相場が続く、というのが当面の相場でしょう。
問題は、このスケジュール感がいつ落ち着くのか、それさえ見えてこないことです。
今のところは、米国長期金利はいずれ落ち着いてくる局面が来る、と信じるしかありません。
短期的には今回のような反発反落の流れを繰り返しながらも、中期目線では(あるいは長期目線でも)本格的に復調していくものと信じています。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、まだまだ反転の機会を逃すわけにはいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。
国内REITは、本当に下がり続ける展開になってしまいました。
国内の不動産が下げる理由は、今のところ全く思い当たらないので、何とも釈然としませんが、こちらも市況を見守ることにします。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第81回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)