Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)
(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)
では第74回の運用実績です。
2022年9月2日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:27650.84 (前週比マイナス3.5%)
- S&P500:3924.26 (前週比マイナス3.3%)
- ドル円レート*:1ドル=140.33円(前週比+3.49円)
- 東証REIT指数:2009.29 (前週比マイナス1.3%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は92,605千円となりました。前週からマイナス2.7%と、今週は大幅続落となってしまいました。
今週は日経平均は大幅続落となりました。
もう29000円は夢の夢と遠のいてしまい、27500円近辺に戻ってしまいました。
やはり日本株としては上がる材料が全く見当たらない中での上昇だったので、米国株の下落にお付き合いして下がってしまいました。
また、S&P500は今週も大幅続落となってしまいました。
前週4%も下がり、今週3.3%の続落ですので、2週間で相当大きく下げてしまっています。
それでも、米国長期金利の水準から考えるとまだ下がってもおかしくない水準のようです。
米国株にとってはしばらく厳しい環境が続きそうで、心配です。
今週の為替レートはドル高が強力に進行しました。
ドル建て資産を保有する身としては、再びドル高傾向となっているのは恵みです。
東証REIT指数は今週は結構な続落となりました。
REIT相場はしばらく好調に推移していたのですが、さすがにこれだけ株式相場が下がってしまうと、つられて下がってしまうようです。
やはり、米国長期金利の上昇はREITにもマイナス要因だと思われます。
運用全体としては、今週はドル高によるプラスは多少あったものの、日本株や米国株が壊滅的に下げていることに加え、REITも不調だったことで、運用資産は激減の週となりました。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに大幅続落となりました。
海外株は、主力のS&P500インデックスETFは小幅続落となりました。
為替影響のプラス分がそこそこあるはずなので、それをかき消すくらいの続落です。
また、ハイテク株が中心の個別株は、米国長期金利の上昇を受け壊滅しました。
特にエヌビディアは何ですかこれは。。
米国以外では、今週は欧州株は小幅続落、新興国株も小幅反落となりました。
欧州は米国以上に先行きの見通しが厳しく、当面は株価の低迷が見込まれます。
東証REIT指数インデックスETFは、小幅続落となりました。
国内REITはしばらく上昇相場が続いてきましたし、そもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週は為替の影響もあり小幅続伸となりました。
今後の運用について
2022年に入ってから、「忍耐力が問われる相場」がずっと続いています。
その中で、ようやく回復してきたと思っていたところに、前週に続き暴落の波に見舞われてしまいました。
もう底は脱したな、などという甘い油断は、やっぱり禁物です。
為替レートはドル高続伸となり、いよいよ140円台に突入しました。
米国金利上昇による日米金利差がドル高進行の要因ですので、この部分だけは運用資産にプラスに働きます。
(ただ、米国金利上昇は株価下落に直結しているので、トータルではマイナス要因ですが)
ここ数か月ドル高頼みの資産運用状況となっていたので、ドル高進行は素直にありがたく受け止めています。
さて、日本株は、日経平均株価27500円水準まで下げてしまい、安心感などすっかりなくなりました。
前週書いたのは
「もうさすがに25000円や26000円といった水準には戻らないと思いますが、27000円近辺は覚悟しておいた方が良いのでしょう。」
という一文でしたが、もはや27000円割れは射程圏内、26000円近辺は十分あり得る、という雰囲気です。
やはり甘い期待を持つと、すぐにしっぺ返しを食う、というのが相場というものです。
本格的な回復相場を確信しているわけではありませんが、長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。
次に米国株ですが、強烈な暴落が続いています。
パウエルFRB議長のジャクソンホール会議でのタカ派発言がきっかけで、米国長期金利の上昇が進んだことが原因です。
以前から「景気減速も覚悟の上でインフレ進行を抑え込む」という発言を繰り返しており、FRBのスタンスは変わっていません。
やはり「良いとこ探し」相場が続いていただけで、その期待が剥がれたら元通り、というのは仕方ありません。
ただ、今度は「悪いとこ探し」になっているようにも感じられます。
相場というのは、上がるも下がるも時に「行き過ぎる」ことがあります。
今回は下がる方向に「行き過ぎ」ている側面もあるのではないかと、甘い見方をしています。
パウエルFRB議長は「データ次第」ということも繰り返し発言しており、ここからはどんなデータが出てくるかによって、再び株価が回復基調になることも期待しています。
短期的には今回のような反発反落の流れを繰り返しながら、中期目線では(あるいは長期目線でも)本格的に復調していくものと信じています。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、まだまだ反転の機会を逃すわけにはいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。
国内REITは、直近の安定感もさすがに息切れとなってきました。
ただ、以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第74回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)