Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)
(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)
では第64回の運用実績です。
2022年6月24日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:26491.97 (前週比+2.0%)
- S&P500:3911.74 (前週比+6.4%)
- ドル円レート*:1ドル=134.80円(前週比+0.79円)
- 東証REIT指数:1914.46 (前週比▲0.5%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は89,478千円となりました。前週からプラス5.0%と、前週の大幅下落分をかなり回復しました。
今週は日経平均は反発しました。
とは言え、前週に28000円水準から一気に26000円を割り込んだ状況からの反発としては、全然物足りません。
むしろ、これで底を打ったと安心できそうな感じが全くしないので、不安いっぱいです。
一方、S&P500は前週までの2週続けて5%以上の暴落から、ようやく強い反発となりました。
それでも、4000ポイントには全く届かず、まだまだ戻り半ばといった感じです。
また、ドル円レートは円安ドル高が定着し、今週は134円後半まできました。
ドル建て資産を保有する身としては、ドル高は大いに歓迎です。
東証REIT指数は今週は小幅続落となりました。
株式が急回復する中で、REITは続落するあたり、金利上昇への警戒感が深いのかもしれません。
運用全体としては、REITは続落したものの、日本や米国株式市場の急回復に加え、ドル高効果も手伝い、運用資産は大幅に改善しました。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに反発しました。
個別の2銘柄もほぼ同様の値動きとなりました。
海外株は、主力のS&P500インデックスETFを中心に、前週の大幅続落から一転し、急回復となりました。
また、ハイテク株が中心の個別株も、上げ幅はまちまちですが、総じて堅調な値動きとなりました。
また、今週は欧州株、新興国株ともに好調に推移しました。
東証REIT指数インデックスETFは、小幅続落となりました。
国内REITはようやく相場が落ち着いてきましたが、そもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週はドル円レートの影響もあり反発しました。
今後の運用について
2022年に入ってから、「忍耐力が問われる相場」がずっと続いています。
今週こそ急反発してくれましたが、もう、さすがに「これで安心だ」と思うのは愚かであると学びました。
前週書いた通り、忍耐ではなく忘却する力が必要なのです。
ブログを書きつつ、長期投資の有効性を信じて忘却の彼方へ旅立つことにします。
前週も書いた通り、ドル高で多少救われているだけで、もし為替がここまで動いていなければ、円換算ベースの資産はもっと痛いダメージを食らっていたところです。
ドルベースでは完全に資産運用状況が悪化しており、為替は長期的にはこのままプラス影響を期待し続けるわけにはいかないので、楽しくありません。
さて、日本株は、大きく売り込まれたところでは多少の買戻しが入るという、ボックス相場の様相を見せています。
が、その流れの中でズルズルと下値を掘っては多少戻り、また次の下値を掘りに行く、という流れを繰り返しています。
今週は買戻しの週でしたが、参院選の話題も株価への好材料になりそうな争点はなく、といって悪材料もなさそうで、選挙さえ無風という寂しい状況です。
いつまで下値を掘り続けるのか、いつになったら上向きに転じるのか、見通しがつきません。
本格的な回復相場にはまだまだ遠いとは思いますが、長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。
次に米国株ですが、今週はありがたいことに急回復となりました。
さすがに売られすぎか、という市場の反応でしょうか。
ただ、米国株についても全く一安心してはいけません。
今年はこの「一安心」が何度も裏切られています。
結局、長期金利の動向次第で株価が振り回されている状況に変わりはありません。
そして、この米国の長期金利のトレンドは、過去20年くらいをめどにするとそろそろ打ち止めのようですが、それ以前のトレンドではまだまだ上昇余地があるのだそうです。
金利の上昇次第という中で、どのあたりがS&P500の落ち着きどころなのか、まだまだ予断を許さない状況です。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最良の運用先と考えていることと、反転の機会を逃すわけにもいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。
国内REITは、株式相場の回復についていけず、思いのほか続落してしまいました。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第64回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)