Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
では第26回の運用実績です。
2021年10月1日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:28771.07 (前週比▲4.9%)
- S&P500:4357.05 (前週比▲2.2%)
- ドル円レート*:1ドル=111.23円(前週比+0.83円)
- 東証REIT指数:2017.67 (前週比▲3.2%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は84,227千円となりました。前週からマイナス2.7%の大幅減少となりました。
今週は日経平均株価が大幅に続落しました。
更に、S&P500も大幅に反落しました。
加えて、東証REIT指数はまたもや下落し、5週連続の大幅続落となりました。
結局、ドル円レートが有利な方向に動いたこと以外は、全て悪い方向に動いてしまいました。
その結果、運用全体としては大幅なマイナスとなり、がっかりな一週間となりました。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに大幅な続落となりました。
自民党総裁選は岸田文雄候補の勝利となり、改革期待(つまり河野太郎候補)の海外投資家の買いが逃げてしまった可能性がありそうです。
衆議院選挙は自民党有利の展開になると思いますが、これが株価にプラス材料とならない可能性が出てきました。
そうなると、10月後半から11月前半にかけての、各企業の中間決算の業績上方修正をきっかけに、何とか上昇相場に戻ってくれることを祈るしかありません。
ドル円レートが有利に動いたものの、価格下落分をカバーできず、インデックスETFも個別株も含め、海外株はほとんど全てが大幅下落となってしまいました。
前週にS&P500が多少反発し、少し安心したのも束の間でした。
個別株も今週は壊滅状態です。
米国株は、総じてインフレ懸念や米国10年国債利回りの上昇を嫌気しているようです。
金利が上がるたびにこんなダメージを受け続けていては、先が思いやられます。
欧州株インデックス(VGK)も米国株につれて下がっていますが、新興国インデックス(VWO) は一旦下げ止まってくれました。
とはいえ、中国の恒大集団の破綻危機問題は全く先が見えてきませんし、中国の電力不足による工場稼働率の低下、供給懸念といった問題も浮上し、先行きは苦しそうです。
東証REIT指数インデックスETFはまたもや結構な下落となりました。
国内REIT相場はずっと下落が続いてしまっていますが、そもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
まあ、それにしても4月よりも低い水準にまで下がっていますので、さすがにこの辺りで下げ止まってほしいとは思います。
新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週は微減にとどまりました。
今後の運用について
まず日本株ですが、急激に勢いを無くしてしまっています。
菅首相の退陣表明からの上昇相場はほとんど値を消してしまいつつあります。
岸田新総裁が海外投資家に不評という話も聞こえてきますが、結局目新しさに欠けるということなのかもしれません。
そうなると、8月までの「日本株出遅れ相場」に逆戻りし、衆議院選挙にも反応しないのかもしれません。
おそらく選挙は自民党有利な展開になるのだと思いますし、そうなると当面の株価にはプラス材料だと思ったのですが、これに反応してくれなければ、株価は伸び悩む可能性もありそうです。
残る頼みの綱は、各企業の中間決算の業績発表ということになりそうです。
ここはさすがに好業績が期待されますので、これを好感した再浮上を是非期待したいです。
ただ、当面は日本株の相場の先行きには期待しつつ、ポートフォリオを日本株に寄せるところまでは考えず、日本株は現状維持とします。
次に米国株ですが、こちらも雲行きが怪しくなってきました。
S&P500も低調ですが、ハイテクに偏っている私の米国個別株銘柄達は総じて値崩れしています。
米国10年国債利回りの上昇はハイテク株にはダメージが大きく、かなり厳しい運用状況となってきました。
何とか年内までには立ち直ってほしいところですが、もしかすると回復には時間がかかるかもしれません。
多少の下落相場を経験しながらも、まだしばらくはS&P500は強い値動きが続くと見込んでいますし、大きな下落局面が来ても数カ月我慢すれば戻ると信じています。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、まだまだ有望な運用先と考えていることと、ここから相当下がっても耐えられるという判断で、米国株配分は維持していきます。
国内REITは本当にずっと弱いままです。金利上昇を警戒しているのでしょうか。
以前から考えている通り、この資産クラスは株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第26回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)