Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の一例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
では第17回の運用実績です。
2021年7月30日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:27283.59 (前週比▲1.0%)
- S&P500:4395.26 (前週比▲0.4%)
- ドル円レート*:1ドル=109.56円(前週比▲0.36円)
- 東証REIT指数:2160.33 (前週比+0.7%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は83,446千円となりました。前週から+0.6%と順調に推移しました。
S&P500が▲0.4%と前週から反落しましたが、前週は最高値を更新していましたので、そこから考えると高い水準を維持しています。
更にドル円レートは引き続き不利な方向に動きました。
日経平均株価は4連休明け、かつ東京オリンピック開幕後の1週間となりましたが、まだまだ下がっています。
一方で、東証REIT指数は反発し、高値圏の水準を維持しています。
運用全体としては、主力のS&P500が不調でしたが、米国個別株が好調だったことでプラスを維持することができた1週間でした。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株の運用については、今週に運用先を変更してみました。
TOPIXと日経平均株価の国内二大株価指数を比較した記事に書きました通り、これまで日経平均インデックスに集約していた日本株投資を、TOPIXインデックスと日経平均インデックスに分散することにしました。
これにより、今までの日経平均インデックスの保有金額の半分を、TOPIXインデックスに乗り換えました。
今後の運用成績に大きな違いが出るとは思いませんが、ユニクロ頼みからユニクロ・トヨタ・ソニー頼みに分散効果がアップし、精神衛生的に多少の改善はありそうだと考えています。
ただ、運用成績としては今週も低調です。
東京オリンピック開幕も株価への効果はプラスもマイナスもなさそうでした。
また今週から第1四半期決算の発表が始まっていますが、今のところそちらの影響もマイナスに働いているように見受けられます。
ポートフォリオの主力VOOはわずかに反落しました。
ここまで急ピッチの上昇が続いていましたので、当面は多少の増減を繰り返しつつ、横ばいで推移してくれれば御の字です。
2番目の「iシェアーズ S&P500米国株ETF(為替ヘッジあり)」は今年のNISA枠として買い進んでいるものです。今週は値を下げたタイミングで多めに買い進みました。
個別株は総じて反発しました。
アルファベット(グーグル)など決算を挟んで大幅な上昇となった銘柄があったことで、運用額全体への貢献が大きく、大変助かりました。
欧州株インデックス(VGK)は前週の反発から、今週も続伸となりました。
欧州株は一段落してくれたというところでしょうか。
一方、新興国インデックス(VWO)は大幅続落となりました。
中国株は、中国政府の規制が厳しくなるとの観測から、下落傾向です。
運用金額としては少額なので影響は大きくありませんが、今後の値動きとしてはこの部分が日本株以上に心配です。
国内REITは前週の大幅な下げから、今週は反発しました。
そもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週はわずかな下げとなりました。
今後の運用について
S&P500は反落しましたが、依然として高値圏にあります。
近いうちにテーパリングや金利上昇を織り込みに行く過程で、大きな下落局面があることは覚悟していますが、何年も下がりっぱなしという流れにはならないだろうと考えています。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、他に有望な運用先が見当たらないことと、まだ下方リスクに耐えられるという判断で、米国株配分は維持していきます。
そもそも、下がる直前に売り抜き、上がる直前に買い戻す、などという神業のような芸当が、こんなド素人にできるはずもありませんので、長期的に上昇見通しが続くと思える銘柄については、下手に動かない方が良いと判断しています。
米国個別株の4銘柄はここのところ値動きが激しく、ギャンブル感が強くなってきました。
ギャンブル続行は資産運用としてはダメな選択なのだろうと分かっているのですが、今週のように「持ってて助かったー」みたいなことがあると、なかなか決断できないものです。
次に日本株ですが、毎度のことで恐縮なほど、本当に冴えない展開が長く続いています。
日経平均株価はいよいよ年初の水準まで下がってしまいました。
第1四半期決算の発表が始まっていますが、個別には上昇する銘柄が見受けられるものの、全体的には反発の雰囲気はありません。
何がどうなれば日本株は反発するのでしょうか。
東京オリンピックも無反応、業績改善でもダメ、米国株の上昇にもついていかない、ワクチン接種率にも反応しないとなると、日本国内の景気回復しかないのでしょうか。
そうなると、先行きは当分暗いと思えてきます。
国内REITは多少戻してくれましたが、やはり息切れといった雰囲気でしょうか。
以前から考えている通り、この資産クラスは株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第17回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)