【第98回】2023年2月17日時点の運用実績(日銀新総裁はサプライズ人事で経済学者が候補に。株価への影響やいかに?)

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運用実績

Mr.老眼です。

この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。

あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。

長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)

(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)

では第98回の運用実績です。

2023年2月17日時点の運用実績となります。

主な指数の状況

まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。

  • 日経平均:27513.13(前週比マイナス0.6%)
  • S&P500:4079.09 (前週比マイナス0.3%)
  • ドル円レート*:1ドル=134.75円(前週比+2.95円)
  • 東証REIT指数:1825.42 (前週比+0.1%)

*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。

運用総額の推移

運用総額は93,803千円となりました。前週からプラス1.7%と、順調に上昇しました。

今週は日経平均が5週ぶりの反落となりました。
水準としては、27500円を維持していますので、まだまだ耐えているという値動きです。
とは言え、まだ昨年末の日銀実質利上げサプライズによる急落以前の水準には戻っていません。

米国株は、S&P500が続落となりました。
と言っても、楽観と悲観が入り混じってどっちつかずの値動きとなっており、本格的に下落基調という雰囲気でもなさそうです。
インフレ動向について、市場も判断しかねている様子です。

今週の為替レートは円安ドル高が加速し、今週も3円近くドルが跳ね上がりました。
2週で6円以上ドル高という、急激な相場となっています。

東証REIT指数は反転上昇となったものの、上げ幅はほとんどありませんでした。

運用全体としては、今週は為替レートのドル高によるかさ上げ効果が絶大で、円換算額では好調な運用状況となりました。

資産クラス別状況

まず、ポートフォリオの状況です。

入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。

次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)

日本株は日経平均インデックスは小幅反落、TOPIXインデックスは小幅続伸となりました。

海外株は、主力のS&P500インデックスETFが続伸しました。
為替ヘッジありの銘柄のみ前週から下落となったように、今週も為替相場に助けられた状況です。

ハイテク株も為替影響によるプラス分のみ、という値動きとなりました。

米国以外では、今週は為替のプラス影響のおかげもあり、欧州株、新興国株ともに続伸となりました。
特に欧州株は大きく上昇しました。

東証REIT指数インデックスETFは、ほぼ横ばいレベルの小幅反発となっています。
国内REITはそもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。

今後の運用について

日本株は、長く続いた上昇がここで一服しました。
といっても、下げ幅はあまり大きくありませんでした。
「当面は金利上昇懸念を払拭できず、株価は上昇しない」と読んでいましたが、そう書いたとたんの連騰だったので、むしろ反落が小さいことに驚いています。
ずっと「株価が上がる材料が思い当たらない」という印象だったので、引き続き「ピンと来ないな」という感想です。
ただ、日銀の新総裁が学者出身というサプライズだったことが、それほどマイナス材料にもなっていません。
むしろ市場には好意的に受け止められている可能性さえあります。
金融政策の正常化は、株価にはマイナスだと個人的には考えていますので、この反応もまたしっくりきません。
ということで、個人的な日本株の方向感は、引き続き「当分上昇基調にはならない、当分とはいつまでか分からないが、最低でも今後1年はかかるだろう」というイメージです。

それでも長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。
ただ、2023年の生活費のための現金化に向けて、米国株よりも先に日本株から取り崩していくことを検討します。

次に米国株ですが、やはりインフレ動向とFRBの金融政策を軸に相場が展開し続けています。
ただ、市場は今後のインフレ動向に判断がつかず、迷っている様子です。
発表される指数も強かったり弱かったりで、このインフレが収まりつつあるのか、まだまだ長引くのか、景気はまだ強いのか、そろそろ弱ってきたのか、本当に読みづらい数字が続いています。
個人的にはまだ市場が楽観的過ぎる気はしていますし、当面は、もっと大きな反落があっても不思議ではないと考えています。
インフレ鎮静化後の相場に移行するのは、もっと先になりそうです。

「インフレ鎮静化→FRB金融政策変更(利上げ打ち止め)→景気悪化→FRB金融政策変更(利下げへ転換)→景気回復」という今後の大雑把な米国経済の予想の中で、どのタイミングで株価の反転上昇が来るのか、それだけを楽しみに待ち続けます。
最悪は、本格的な反転上昇は2024年までやってこない、と覚悟しておく必要もありそうです。
反転上昇のタイミングがいつ頃かはサッパリ分かりませんが、中期目線では(あるいは長期目線でも)本格的に復調していくものと信じています。

これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、まだまだ反転の機会を逃すわけにはいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。

国内REITは、昨年末に「当面は浮上することはないでしょう」と書きましたが、引き続きサッパリな相場が続いています。
日本の長期金利の動向次第でしょうが、やはりまだ底は見えていない、ということなのでしょうか。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。

日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。

以上、第98回の運用実績でした。

(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)