【第97回】2023年2月10日時点の運用実績(今回は為替に助けられました。ありがたく受け止めておりますが、こういった好調さは長期的には続かないでしょうね。。)

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運用実績

Mr.老眼です。

この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。

あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。

長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)

(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)

では第97回の運用実績です。

2023年2月10日時点の運用実績となります。

主な指数の状況

まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。

  • 日経平均:27670.98(前週比+0.6%)
  • S&P500:4090.46 (前週比マイナス1.1%)
  • ドル円レート*:1ドル=131.80円(前週比+3.17円)
  • 東証REIT指数:1823.84 (前週比マイナス0.4%)

*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。

運用総額の推移

運用総額は92,228千円となりました。前週からプラス0.8%と、順調に上昇しました。

今週は日経平均が5週連続の続伸となりました。
水準としては、27600円を超えるところまで上昇し、引き続き順調な値動きとなっています。
ようやく昨年末の日銀実質利上げサプライズを消化したと言えそうですが、その前の4週連続の下落がありましたので、まだ下がった分を全て取り戻すまでには至っていません。

米国株は、S&P500が反落し、再び4100ポイントを割り込んでしまいました。
やはり、前週までの値動きは市場が楽観的過ぎたのかもしれません。
まだまだインフレ対策のための金利上昇は必要だ、との姿勢を崩さないFRBに、市場も応じつつあるのかもしれません。

今週の為替レートは円安ドル高に反転し、一気に3円以上もドルが跳ね上がりました。

東証REIT指数は続落となり、安値水準に向かっています。

運用全体としては、今週は米国株とREITが不調でしたが、日本株が好調を維持したことと、何といっても為替レートのドル高によるかさ上げ効果が大きく、順調な運用状況となりました。

資産クラス別状況

まず、ポートフォリオの状況です。

入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。

次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)

日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに小幅上昇となりました。

海外株は、主力のS&P500インデックスETFが続伸しました。

一方、ハイテク株はまちまちでしたが、アマゾン、アルファベットの暴落で大きなダメージを受けました。
為替のプラス影響を加味してこのマイナスなので、ドルベースでは更に大幅下落となっています。

米国以外では、今週は為替のプラス影響のおかげもあり、欧州株、新興国株ともに小幅反発となりました。

東証REIT指数インデックスETFは、続落となっています。
国内REITはそもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。

今後の運用について

日本株は、「当面は金利上昇懸念を払拭できず、株価は上昇しない」と読んでいましたが、そう書いたとたんに連騰が継続しています。
ありがたく受け止めているものの、引き続き「株価が上がる材料が思い当たらない」という印象です。
必要以上に下がり過ぎた反動にしても、これだけ上昇が続くのはピンときません。
ということで、個人的な日本株の方向感は、引き続き「当分上昇基調にはならない、当分とはいつまでか分からないが、最低でも今後1年はかかるだろう」というイメージです。

それでも長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。
ただ、2023年の生活費のための現金化に向けて、米国株よりも先に日本株から取り崩していくことを検討します。

次に米国株ですが、やはりインフレ動向とFRBの金融政策を軸に相場が展開し続けています。
市場は今後のインフレ動向には極めて楽観的な見通しを持っていたようですが、今週はさすがに楽観的過ぎたという反動が出たのではないでしょうか。
パウエルFRB議長はこの市場の楽観的な見方を牽制するような発言を続けており、さすがに市場もこれを無視できなくなっているのでしょう。
当面は、もっと大きな反落があっても不思議ではないと考えています。
インフレ鎮静化後の相場に移行するのは、もっと先になりそうです。

「インフレ鎮静化→FRB金融政策変更(利上げ打ち止め)→景気悪化→FRB金融政策変更(利下げへ転換)→景気回復」という今後の大雑把な米国経済の予想の中で、どのタイミングで株価の反転上昇が来るのか、それだけを楽しみに待ち続けます。
最悪は、本格的な反転上昇は2024年までやってこない、と覚悟しておく必要もありそうです。
反転上昇のタイミングがいつ頃かはサッパリ分かりませんが、中期目線では(あるいは長期目線でも)本格的に復調していくものと信じています。

これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、まだまだ反転の機会を逃すわけにはいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。

国内REITは、昨年末に「当面は浮上することはないでしょう」と書きましたが、やはり不振続きとなっています。
日本の長期金利の動向次第でしょうが、やはりまだ底は見えていない、ということなのでしょうか。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。

日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。

以上、第97回の運用実績でした。

(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)