Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)
(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)
では第91回の運用実績です。
2022年12月30日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:26094.50 (前週比マイナス0.5%)
- S&P500:3839.50 (前週比マイナス0.1%)
- ドル円レート*:1ドル=132.53円(前週比マイナス0.17円)
- 東証REIT指数:1894.06 (前週比+1.1%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は85,969千円となりました。前週からマイナス0.3%と、5週連続の続落となってしまいました。
今週は日経平均が続落となり、26000円を何とか維持した水準で2022年を終えました。
昨年の終値から10%近くも下げたことになります。
年末の日銀実質利上げサプライズも相まって、2022年は酷い1年でした。
米国株は、S&P500が4週連続の小幅続落となり、3850ポイントを割り込む水準のまま2022年を終えました。
こちらは昨年の終値から何と20%近くも下げたことになります。
ずっと金利の上昇に振り回され、終盤には景気後退を織り込む「逆業績相場」へ移行していくという、全く憂鬱な1年でした。
今週の為替レートは円高ドル安が進み、132.5円近辺までドル安が進みました。
日銀の実質利上げサプライズを受けて、もはやドル高に戻ることは望めそうにありません。
ドル建て資産を保有する身としては、ドル安は資産の目減りに直結しますので、この値動きは本当に厳しいものがあります。
東証REIT指数は反転し、少し反発しました。
前週の「国内金利上昇→不動産業界の先行き不安」という連想でのREIT暴落から、少しは落ち着きを取り戻してくれたでしょうか。
運用全体としては、今週はREIT以外は全てマイナス方向に動いたことで、運用資産としては引き続き低調な週となりました。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに小幅続落となりました。
海外株は、主力のS&P500インデックスETFはわずかに反発しました。
一方、ハイテク株が中心の個別株は、揃って続落となってしまいました。
特にエヌビディアは値動きが激しく、厳しい相場となっています。
米国以外では、今週は欧州株が続落した一方、新興国株はわずかながら反発しました。
東証REIT指数インデックスETFは、今週は反発しました。
国内REITはそもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週は続落となりました。
今後の運用について
結局、2022年はただ「忍耐力が問われる相場」で終わってしまいました。
しかも、年末に日銀利上げネガティブサプライズを食らい、一段安で終了です。
全くもって何が起こるか分からないものです。
為替レートは132円台で2022年が終了となりました。
何とも値動きの激しい1年でした。
ここからは130円を切っても全然驚かない状況です。
日本株は、もう当面は上昇しないでしょう。
前週の利上げサプライズを受けて、日経平均は26000円近辺で当面推移するのでしょうか。
前週も書いた通りですが、この日銀の方針転換を受けて、日本株の方向感は「当分上昇基調にはならない、当分とはいつまでか分からないが、最低でも今後1年はかかるだろう」というイメージに変更せざるを得ません。
2023年も憂鬱な展開になりそうです。
それでも長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。
ただ、2023年の生活費のための現金化に向けて、米国株よりも先に日本株から取り崩していくことを検討します。
次に米国株ですが、こちらも景気悪化からの企業業績悪化を株価に織り込んでいくステージに入っているようです。
米国はインフレ対策と景気悪化懸念のバランスをどのようにFRBが舵取りしていくのか、2023年も不透明な相場環境が当面続きそうです。
そういった中、前週も書いたように、2023年も当面は株価の上昇は見込めないと覚悟しておく必要がありそうです。
もちろん、景気が悪化し過ぎると金利も下げざるを得ないと思いますし、そこまでの動きも先取りして株価は推移していくでしょうから、株式投資から撤退するのは得策ではないと思います。
反転上昇のタイミングがいつ頃かはサッパリ分かりませんが、中期目線では(あるいは長期目線でも)本格的に復調していくものと信じています。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、まだまだ反転の機会を逃すわけにはいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。
国内REITは、今週は少し反発しましたが、日銀の方針転換を受け、当面は浮上することはないでしょう。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第91回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)