【第84回】2022年11月11日時点の運用実績(米国のCPI(消費者物価指数)が市場予想を下回ると、株価は急上昇!分かるような分からないような。。)

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運用実績

Mr.老眼です。

この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。

あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。

長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)

(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)

では第84回の運用実績です。

2022年11月11日時点の運用実績となります。

主な指数の状況

まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。

  • 日経平均:28263.57 (前週比+3.9%)
  • S&P500:3992.93 (前週比+5.9%)
  • ドル円レート*:1ドル=141.69円(前週比マイナス6.27円)
  • 東証REIT指数:1978.09 (前週比+1.5%)

*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。

運用総額の推移

運用総額は94,440千円となりました。前週からプラス2.4%と、今週は大幅反発となりました。

今週は日経平均は急上昇となり、28000円台にまで回復しました。
これは日本株の状況が好転しているのではなく、明らかに米国株の急騰に連動した上昇と見えます。
日本株は世界的な株式相場の荒波から完全に取り残されているかのような値動きが続いていましたが、さすがに今回の米国株相場には影響を受けたようです。

その米国株ですが、S&P500が大幅急騰となり、4000ポイント目前まで戻ってきました。
それにしても、相変わらず荒波続きの乱高下です。
今回はCPI(消費者物価指数)が予想を下回る数字であったことを受けて、インフレのピークアウト→利上げペースの鎮静化→長期金利の下落→株価急騰、という連想のようです。
もちろん、連想は所詮連想でしかないので、FRBの姿勢が変わることが確認できない状況では、まだまだ乱高下は続くと考えた方が良さそうです。

今週の為替レートは急激なドル安に反転し、141円台までドルが下落してしまいました。
これもCPIの発表を受けた長期金利下落の連想の影響です。
ドル建て資産を保有する身としては、ドル高歓迎なので、この動きは厳しいものがあります。

東証REIT指数は小幅反発となりました。
良くも悪くも株式相場に影響されることもなく、とは言え、悪く言うと勢いが感じられません。
ここ数週間の冴えない展開から脱却し、安定した値動きに戻ってほしいものです。

運用全体としては、今週はドル安の悪影響はあったものの、それを吹き飛ばす株式相場の好調により、運用資産としては順調な週となりました。

資産クラス別状況

まず、ポートフォリオの状況です。

前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。

次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)

日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに大幅続伸となりました。

海外株は、主力のS&P500インデックスETFは小幅反発となりました。
「為替ヘッジあり」の前週比を見ると分かる通り、為替のマイナス影響がなければ、もっと急騰していたと思われます。

また、ハイテク株が中心の個別株も、軒並み反発しました。前週までの低調ぶりを考えるとまだまだですが、下がるよりマシです。

米国以外では、今週は欧州株は順調に続伸しましたが、新興国株は為替影響に負けてしまったのか、小幅反落となりました。

東証REIT指数インデックスETFは、小幅反発となりました。
国内REITはそもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。

新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週は為替影響が大きく、小幅反落となりました。

今後の運用について

2022年に入ってから、「忍耐力が問われる相場」がずっと続いています。
今週も米国株が大幅反発の激しい値動きとなりました。
一方、為替レートがドル安に推移したため、多少のマイナス影響もあり、運用額はそこまで増えることもありませんでした。
これは前週と全て真逆の値動きで、米国株式相場の上下とドル円の為替レートの上下が資産運用面ではシーソーになってしまって、相殺される状況が続いています。
いずれにしても、外部環境はまだまだ波乱含みの状況が続くように思います。

為替レートは急激なドル安となり、もはや為替介入などという要素はなくなってしまいました。
一旦ここまで下がると、前週までの見方、つまり「150円近辺でドル円レートは落ち着くのではないか」という予想は全く当たらなくなったと考えています。
むしろ、今となってはもう150円まで戻ることはないだろう、とさえ考えています。
やはり、先の予想など何の根拠もなく、全くあてにならない、ということなのです。

さて、日本株は、日経平均株価28000円を超えるところまで続伸しました。
中間決算の発表はほぼ一巡しましたが、この影響などなかったかのように、米国株に連動した値動きとなりました。
ただただ外部環境に左右される相場といった感じに見えます。
このように、円安による企業業績への好影響もまるで株価に反映されてこないとなると、結局米国株頼み、ということになりそうです。

とにかく長期的な目線で、日本株の相場の方向感をしっかり見定めることを念頭に、日々の値動きを確認する、というスタンスを自分に言い聞かせないと、振り回されるばかりです。

本格的な回復相場を確信しているわけではありませんが、長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。

次に米国株ですが、相変わらず値動き激しく、今週は大幅反発となりました。
それにしても、毎週4~5%レベルで上下する相場が続くというのは、なかなか経験がありません。
これだけ激しく乱高下されると、長期保有戦略で見ているだけの私にとっても、精神衛生上よろしくありません。
こういう値動きに振り回されないように精神を鍛えることが、長期保有に必要な鍛錬なのでしょう。

とにかく金利動向次第の相場が続いています。
そして、FRB高官の金利に関する発言(あるいはインフレ対応、景気減速懸念に対する発言)に都度都度過敏に反応する相場には、そろそろ飽きております。
もう少し長期目線で落ち着いた相場になってくれないかなーと思っています。

短期的には今回のような反発反落の流れを繰り返しながらも、中期目線では(あるいは長期目線でも)本格的に復調していくものと信じています。

これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、まだまだ反転の機会を逃すわけにはいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。

国内REITは、今週は小幅反発でしたが、引き続き不安定な相場に見えます。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。

日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。

以上、第84回の運用実績でした。

(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)