Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)
(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)
では第63回の運用実績です。
2022年6月17日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:25963.00 (前週比▲6.7%)
- S&P500:3674.84 (前週比▲5.8%)
- ドル円レート*:1ドル=134.01円(前週比+0.12円)
- 東証REIT指数:1923.29 (前週比▲4.2%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は85,196千円となりました。前週からマイナス6.3%と、大幅続落となりました。
運用関連の指数は全滅、唯一(わずかな)円安のみが運用資産にプラス方向となりました。
今週は日経平均は大幅反落となりました。
28000円水準から一気に26000円を割り込んでしまいました。
米国株の大幅下落に完全にお付き合いです。
日本では金利上昇の兆候はあまりなさそうですが、世界の株式相場に振り回されていますね。
一方、S&P500は2週続けて5%以上の暴落となり、絶不調です。
一気に3700ポイントを割り込み、2020年12月の水準まで戻ってしまいました。
また、ドル円レートは円安ドル高が定着し、134円まできました。
ドル建て資産を保有する身としては、ドル高は大いに歓迎です。
東証REIT指数は今週は急落しました。
世界的な金利上昇トレンドにお付き合いする形で、いよいよ不動産市場まで影響が及んできました。
運用全体としては、日本や米国株式市場の大幅下落に加え、REITも大幅下落となり、過去最大級の絶不調の資産運用状況となりました。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに大幅な反落となりました。
個別の2銘柄もほぼ同様の値動きとなりました。
海外株は全滅で、特に主力のS&P500インデックスETFが大幅続落となりました。
また、ハイテク株が中心の個別株もインデックス以上の下げ幅となり、悲しい状況が続きます。
また、今週は欧州株が大幅続落、新興国株は大幅反落となりました。
東証REIT指数インデックスETFは、大幅反落となりました。
国内REITはようやく相場が落ち着いてきましたが、そもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週は金利上昇の影響で続落となりました。
今後の運用について
2022年に入ってから、「忍耐力が問われる相場」がずっと続いています。
そして、残念なことに今週は過去最大級の運用成績の悪化を記録しました。
少し落ち着いたかなーと思ってから、わずか2週で底値を掘り下げることになるとは、本当に憂鬱です。
もう、忍耐ではなく忘却する力が必要だな、という心境です。
ブログ書いている場合ではない、と。
前週も書いた通り、ドル高で多少救われているだけで、もし為替がここまで動いていなければ、円換算ベースの資産はもっと痛いダメージを食らっていたところです。
ドルベースでは完全に資産運用状況が悪化しており、為替は長期的にはこのままプラス影響を期待し続けるわけにはいかないので、楽しくありません。
さて、日本株は、いよいよ耐え切れずに世界の株式相場の急落にお付き合いしてしまいました。
日経平均株価で26000円割れの相場に逆戻りです。
最近のマスコミでは、世界的な傾向に反して、日本だけ金利を上げようとしない日銀の政策スタンスを批判する風潮が出てきました。
これだけデフレが続き、ようやくインフレ傾向になったかと思いきや賃金は全く上がらない日本において、金利を上げたらどうなるか、マスコミはちゃんと考えているのでしょうか。
本格的な回復相場にはまだまだ遠いとは思いますが、長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。
次に米国株ですが、完全に底を掘る展開に逆戻りで、どこまで下がるの?という状況になってしまいました。
欧州での金利上昇政策がネガティブサプライズだった(特にスイス中央銀行)ことで、一気に株式相場が崩れてしまいました。
FRBの更なるタカ派化が想定され、市場参加者の不安を煽っています。
こういった、「先行きがどうなるか分からない」状況に株式相場は圧倒的に弱いので、当面の値動きも全然読めなくなってきました。
どのあたりがS&P500の落ち着きどころなのか、まだまだ予断を許さない状況です。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、現時点で最良の運用先と考えていることと、反転の機会を逃すわけにもいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。
国内REITは、ここまで安定した値動きだったのですが、今週は急落となりました。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第63回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)