【第29回】2021年10月22日時点の運用実績

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運用実績

Mr.老眼です。

この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。

では第29回の運用実績です。

2021年10月22日時点の運用実績となります。

主な指数の状況

まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。

  • 日経平均:28804.85 (前週比▲0.9%)
  • S&P500:4544.90 (前週比+1.6%)
  • ドル円レート*:1ドル=114.06円(前週比+0.02円)
  • 東証REIT指数:2067.91 (前週比▲1.3%)

*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。

運用総額の推移

運用総額は89,965千円となりました。前週から+1.4%の増加となりました。

今週は日経平均株価が前週の急反発から、早くも反落となりました。

S&P500は3週続けての上昇となり、最高値に近い水準まで上昇しました。
ドル円レートは114円台を維持しています。

この結果、海外株の運用残高が増加しました。

東証REIT指数は前週の大幅増から、一転して反落となりました。

運用全体としては、好調な海外株が日本株や国内REITの減少分をカバーし、順調な運用状況となりました。

資産クラス別状況

まず、ポートフォリオの状況です。

前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。

次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)

日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに反落しました。
衆議院選挙は10月24日の静岡参院補選で与党が敗れたことを受け、与党が苦戦する可能性も見えてきました。
与党が苦戦する結果となれば、安定政権を好む海外投資家が支える日本株式相場にはマイナスだと思われます。
前週に続き、原油高や円安ドル高など輸入材料の値上げから企業業績が圧迫される可能性、さらに価格転嫁によるインフレが懸念される状況も変わっておらず、マイナス要因が多そうです。

10月後半から11月前半にかけて発表される、各企業の中間決算は好調だと思いますが、下期のこれらのマイナス要因で、各社が業績を上方修正してこないかもしれません。
日本株の相場が下押しする要素が多く、心配です。

米国株はインデックスも個別銘柄も上昇基調となり、順調な運用となりました。
引き続きインフレ懸念や原油高、米国10年国債利回りの上昇といった不安材料が残っている中で、決算発表を前にした業績期待の上昇といったところでしょうか。
何となくですが、今週は「良いとこ取り」の展開になっているようで、少し心配です。
年内は上がったり下がったりを繰り返す不安定な相場を覚悟しておいた方が良さそうです。

欧州株インデックス(VGK)は堅調、新興国インデックス(VWO) はほぼ変わらずといった値動きとなりました。
新興国については、中国の景気後退や、金利上昇による新興国の債務不安など、心配な状況は続いています。
運用残高としては順調ですが、こちらも楽観できる状況ではなさそうです。

東証REIT指数インデックスETFは急反落で下がってしまいました。
国内REIT相場はなかなか安心できる相場になってくれませんが、そもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。

新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週はわずかに下落しました。

今後の運用について

日本株ですが、ここまでは選挙期間による株価上昇期待は見られない状況となっています。
外部環境は極端な円安の進行、原油高、金利上昇懸念といった不安材料も多く、政局だけに反応してすんなり上昇するような相場ではなさそうです。
前週に、「 当面の政局絡みでの株価押し上げはそれほど期待できないように感じます 」と書きましたが、今のところは珍しく予想が的中しているようです。
マイナス方向の予想が当たっても全然嬉しくないのですが。

残る頼みの綱となる、各企業の中間決算の業績発表がいよいよ近づいてきました。
9月までの業績は良くても、年度後半まで強気で見通しを上方修正する企業はどれくらいあるでしょうか。
やはり円安や原油高といった原材料の値上がりは企業収益の圧迫要因でしょうし、これはいつまで続くのか見極めるのは難しそうです。
もしこういった不安から年間業績見通しを据え置く企業が続出すれば、株価上昇期待は一気に無くなってしまいそうです。

引き続き、日本株の相場の先行きは「現状維持で御の字」という見通しとし、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。

次に米国株ですが、予想外の上昇局面となってきています。
米国10年国債利回りの上昇不安や中国の景気後退といった材料は払拭されたわけではなく、それでも相場が上昇するのは、悪い材料には全て目を瞑り、企業業績といった好材料だけを反映しているかのようです。
前週書いた展開が今週も継続しており、ますます過熱感が心配です。

多少の下落相場を経験しながらも、まだしばらくはS&P500は強い値動きが続くと見込んでいますし、大きな下落局面が来ても数カ月我慢すれば戻ると信じています。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、まだまだ有望な運用先と考えていることと、ここから相当下がっても耐えられるという判断で、米国株配分は維持していきます。

国内REITは、下げては戻し、また下げては戻し、といった状況で、もはや一段の上昇は望めそうにありませんが、大きく値崩れするような展開でもなさそうです。
以前から考えている通り、この資産クラスは株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。

日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。

以上、第29回の運用実績でした。

(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)