Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
では第27回の運用実績です。
2021年10月8日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:28048.94 (前週比▲2.5%)
- S&P500:4391.36 (前週比+0.8%)
- ドル円レート*:1ドル=111.87円(前週比+0.64円)
- 東証REIT指数:2033.50 (前週比+0.8%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は85,662千円となりました。前週から+1.7%の増加となりました。
今週は日経平均株価が3週連続の続落となりました。
一方、S&P500は多少反発してくれました。
更にドル円レートが引き続き有利な方向に動いてくれたことから、海外株は復調しました。
また、東証REIT指数は5週連続の続落から、ようやく反発しました。
運用全体としては、日本株が目減りした他は概ね増加に転じ、安心の一週間となりました。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともにまたもや続落となりました。
岸田新政権の発足以降、海外投資家の売り姿勢が続いているようです。
経済成長に向けた政策を具体的にしっかり打ち出してくるまでは、政策期待の株価上昇といった展開は見えてこないかもしれません。
やはり、10月後半から11月前半にかけての、各企業の中間決算の業績上方修正をきっかけに、何とか上昇相場に戻ってくれることを祈るしかなさそうです。
海外株は総じて反転上昇し、ドル円レートも引き続き有利に動いたことで、順調な運用となりました。
ただ、引き続きインフレ懸念や米国10年国債利回りの上昇には敏感な相場が続いています。
年内は上がったり下がったりを繰り返す不安定な相場を覚悟しておいた方が良さそうです。
欧州株インデックス(VGK)は米国よりも値動きが良くありません。
インフレ懸念が米国よりも不安視されているようで、こちらも不安定な相場が続きそうです。
また、新興国インデックス(VWO) は一旦復調していますが、こちらは中国の景気後退や、金利上昇による新興国の債務不安など心配な材料もあります。
いずれにしても、年末にかけて大きな期待はしない方が良さそうです。
東証REIT指数インデックスETFはようやく下げ止まってくれました。
また野村マスターファンドは久々の大幅増となりました。
国内REIT相場はまだまだ復活とまでは言えそうにありませんが、そもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週は前週に続き微減となりました。
今後の運用について
まず日本株ですが、「菅首相の退陣表明相場」以前の水準に戻ってしまいました。
8月までの「日本株出遅れ相場」に逆戻りしただけと言えばそれまでですが、こういう展開になるとは予想していませんでした。
むしろ、ここから選挙&企業業績改善のプラス要素で年内は上昇相場を予想していたくらいです。
やはり、短期相場の予想を当てる才能は全くなさそうです。
これから選挙に向けて大胆な経済成長政策は出てくるでしょうか。
余程のポジティブサプライズ(例えば消費減税など)でも出てこない限り、この材料での株価押し上げには期待できそうにありません。
残る頼みの綱は、各企業の中間決算の業績発表ということになりそうです。
ここはさすがに好業績が期待されますので、これを好感した再浮上を是非期待したいです。
ただ、当面は日本株の相場の先行きには期待しつつ、ポートフォリオを日本株に寄せるところまでは考えず、日本株は現状維持とします。
次に米国株ですが、多少持ち直してくれたものの、こちらも不安は解消されてきません。
特に米国10年国債利回りの上昇は続いており、これに伴うハイテク株の更なるダメージが心配です。
何とか年内までには立ち直ってほしいところですが、もしかすると回復には時間がかかるかもしれません。
多少の下落相場を経験しながらも、まだしばらくはS&P500は強い値動きが続くと見込んでいますし、大きな下落局面が来ても数カ月我慢すれば戻ると信じています。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、まだまだ有望な運用先と考えていることと、ここから相当下がっても耐えられるという判断で、米国株配分は維持していきます。
国内REITはようやく一旦下げ止まってくれましたが、先行きの見通しにプラス材料となりそうな要素はほとんど見えてきません。
以前から考えている通り、この資産クラスは株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第27回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)