Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
では第22回の運用実績です。
2021年9月3日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:29128.11 (前週比+5.4%)
- S&P500:4535.43 (前週比+0.6%)
- ドル円レート*:1ドル=109.99円(前週比▲0.01円)
- 東証REIT指数:2144.50 (前週比▲1.4%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は87,009千円となりました。前週から+1.3%の上昇となりました。
今週は日経平均株価が急上昇の続伸となりました。
S&P500も前週から続伸し最高値圏を維持しました。
ドル円レートはほぼ前週から変わらずという水準で、海外株は順調に推移しました。
一方、東証REIT指数は前週の反発も今週は続かず、再び反落しました。
運用全体としては、日本株の急上昇と堅調な海外株のおかげで、国内REITの減少分をカバーし、好調な1週間となりました。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに大幅に続伸しました。
今週は大きなニュースが予想外に降って湧いてきました。
菅首相が実質上の退陣表明となる「次期自民党総裁選不出馬」を宣言しました。
個人的にもこのタイミングでこの展開は全く予想していませんでしたし、ほとんどの市場参加者にとってサプライズだったのではないでしょうか。
このニュースを受けて3日金曜日の後場に一段高となった日経平均株価は、久しぶりに29,000円台に乗せてきました。
ただ、よくよく見てみると、このニュースが出る前から、今週は月曜日から毎日続伸し、11カ月続いた「月末日に日経平均株価が下落する」という意味不明なアノマリーを跳ね返していました。
もしかすると、菅政権をめぐる変化を市場は見込んでいたのかもしれません。
前週にも同じことを書いていますが、短期相場は全く読めないものだと改めて実感します。
やっと日本株も上向きになってきたような気がします。
海外株は、S&P500が続伸し最高値圏を維持しました。
ドル円レートは前週からほとんど変わらなかったことから、ポートフォリオの主力VOOは順調に増加しました。
8月の雇用統計が予想を大幅に下回るネガティブサプライズだったものの、悪いニュースは金融緩和継続期待と解釈されて株価が下がらない「良いとこ取り」相場となったようです。
2番目の「iシェアーズ S&P500米国株ETF(為替ヘッジあり)」は今年のNISA枠として買い進んでいるものです。今週は多めに買い進みました。
個別株では、前週下げ止まったアマゾンの反発を中心に、全ての銘柄がプラスとなりました。
欧州株インデックス(VGK) 、新興国インデックス(VWO) も続伸となり、一安心です。
東証REITインデックスは前週の急回復から、再び反落してしまいました。
REIT市況はやはり一進一退の状況で、ほぼ天井を打ってしまったかもしれません。
そもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週はわずかな値動きにとどまりました。
今後の運用について
S&P500は安心の展開で、最高値圏を維持してくれています。
多少の下落相場を経験しながらも、まだしばらくはS&P500は強い値動きが続くと見込んでいますし、大きな下落局面が来ても数カ月我慢すれば戻ると信じています。
そして、ここまで強いと、当面は大した下落局面も来そうにないな、という気持ちになってきました。
ただ、これだけ強すぎると、落ち始めると物凄い下落局面となりそうで、我慢できるかどうか心配になります。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、他に有望な運用先が見当たらないことと、ここから相当下がっても耐えられるという判断で、米国株配分は維持していきます。
次に日本株ですが、いきなり良い兆しが見えてきました。
日経平均株価は28,000円に届かないままウロウロしていたところ、急上昇で30,000円台さえ見えそうな展開です。
少なくとも下げトレンドからは完全に抜け出したようです。
政局でこれだけ値が動くということは、やはり政局が不安材料だったということなのでしょう。
こういう展開になってくると、衆議院選挙までは期待できそうです。
中間決算の企業業績にも素直に反応してくれるのではないでしょうか。
ポートフォリオとしては1割程度ですし、この流れになると少し増やしたいと思うところはあります。
ただ、米国株を減らして日本株に移す気持ちにはなりませんので、当面は日本株への増減は考えず、ポートフォリオは維持の方針です。
国内REITはもう完全に頭打ちとなった様子です。
以前から考えている通り、この資産クラスは株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第22回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)