Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)
(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)
では第96回の運用実績です。
2023年2月3日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:27509.46(前週比+0.5%)
- S&P500:4136.48 (前週比+1.6%)
- ドル円レート*:1ドル=128.63円(前週比マイナス1.36円)
- 東証REIT指数:1830.78 (前週比マイナス1.4%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は91,495千円となりました。前週からプラス1.4%と、順調に上昇しました。
今週は日経平均が4週連続の続伸となりました。
水準としては、27500円といったところまで上昇し、順調な値動きとなっています。
ようやく昨年末の日銀実質利上げサプライズを消化したと言えそうですが、その前の4週連続の下落がありましたので、まだ下がった分を全て取り戻すまでには至っていません。
米国株は、S&P500が続伸し、4100ポイントを超える水準となりました。
こちらも、FRBの金利政策の方向性について市場との乖離がなくなりつつあり、不透明感が解消されてきたようです。
ただ、市場が楽観的過ぎるという不安があり、あまり安心感はありません。
今週の為替レートは円高に進み、128円台までドルが下がってしまいました。
東証REIT指数は再び反落し、安値水準に近付きつつあります。
運用全体としては、今週はREITと為替レートがマイナス方向でしたが、日本株および米国株が好調に推移したことから、順調な運用状況となりました。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株は日経平均インデックスは小幅続伸となる一方、TOPIXインデックスは反落となりました。
海外株は、主力のS&P500インデックスETFが小幅ながら続伸しました。
また、ハイテク株も値幅に差はあるものの、総じて順調に推移しました。
特にアマゾンは二桁増となりました。
一方、米国以外では、今週は欧州株、新興国株ともに反落し、特に新興国株は大幅下落となりました。
東証REIT指数インデックスETFは、またもや反落しました。
国内REITはそもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
今後の運用について
日本株は、「当面は金利上昇懸念を払拭できず、株価は上昇しない」と読んでいましたが、意に反して順調に上昇しています。
ありがたく受け止めているものの、引き続き「株価が上がる材料が思い当たらない」という印象です。
必要以上に下がり過ぎた反動、というだけなのでしょうか。
ということで、個人的な日本株の方向感は、引き続き「当分上昇基調にはならない、当分とはいつまでか分からないが、最低でも今後1年はかかるだろう」というイメージです。
それでも長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。
ただ、2023年の生活費のための現金化に向けて、米国株よりも先に日本株から取り崩していくことを検討します。
次に米国株ですが、引き続きインフレ動向とFRBの金融政策を軸に相場が展開していきそうです。
ただ、年明けから、株価は極めて好調な推移を続けています。
市場は今後のインフレ動向には極めて楽観的な見通しを持ち、その推論から長期金利はもうこれ以上は上がらない前提で株価が推移しているようです。
パウエルFRB議長はこの値動きを牽制するような発言をしているはずですが、市場はこれに逆らうような反応です。
ここから思わぬ大幅反落がありそうで、少し心配です。
ここまでの好調な推移には、個人的に極めて懐疑的です。
「インフレ鎮静化→FRB金融政策変更(利上げ打ち止め)→景気悪化→FRB金融政策変更(利下げへ転換)→景気回復」という今後の大雑把な米国経済の予想の中で、どのタイミングで株価の反転上昇が来るのか、それだけを楽しみに待ち続けます。
最悪は、本格的な反転上昇は2024年までやってこない、と覚悟しておく必要もありそうです。
反転上昇のタイミングがいつ頃かはサッパリ分かりませんが、中期目線では(あるいは長期目線でも)本格的に復調していくものと信じています。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、まだまだ反転の機会を逃すわけにはいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。
国内REITは、昨年末に「当面は浮上することはないでしょう」と書きましたが、前週の一旦反発もどこへやら、またまた下落となりました。
日本の長期金利の動向次第でしょうが、やはりまだ底は見えていない、ということなのでしょうか。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第96回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)