Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)
(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)
では第87回の運用実績です。
2022年12月2日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:27777.90 (前週比マイナス1.8%)
- S&P500:4071.70 (前週比+1.1%)
- ドル円レート*:1ドル=135.13円(前週比マイナス3.50円)
- 東証REIT指数:1934.75 (前週比マイナス1.5%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は92,931千円となりました。前週からマイナス1.2%と、今週は反落となってしまいました。
今週は日経平均は反落し、再び28000円を下回る水準まで下がってしまいました。
引き続き28000円を境に膠着している状況です。
すっきりと上値を抜ける展開にはなってきませんが、かといって大きく割り込んで下げていくような展開でもなさそうです。
やはり28000円近辺で今年は終了、という感じでしょうか。
米国株は、S&P500が小幅ながら続伸し、4000ポイントを維持しています。
荒波続きの乱高下相場も少し落ち着いた値動きになってきたかもしれません。
それでも、上昇基調というには物足りない値動きです。
FRBのインフレ対策、金利政策が変化しない限り、相場の流れが変わることはないということでしょう。
今週の為替レートはドル安が更に強力に進み、135円台までドルが下落してしまいました。
ドル建て資産を保有する身としては、ドル安は資産の目減りに直結しますので、これだけドルが下がってしまうと、結構厳しいものがあります。
東証REIT指数は大き目の反落となりました。
引き続き低調な相場が続いています。
ここ数週間の冴えない展開から脱却し、安定した値動きに戻ってほしいものです。
運用全体としては、今週は米国株式相場は順調に推移したものの、ドル安で円換算額としてはむしろ下がってしまったことに加え、日本株もREITも下げてしまったことで、運用資産としては不調な週となりました。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに大きく反落してしまいました。
海外株は、主力のS&P500インデックスETFは大きく反落しました。
為替ヘッジありの前週比がプラスとなっていることから、ドル安による目減り分が相当厳しいことが分かります。
ハイテク株が中心の個別株は、今週も値動きがまちまちでした。
アマゾン、アルファベットはドル安をカバーできなかった一方、マイクロソフトとエヌビディアはドル安を乗り越えて順調でした。
米国以外では、今週は欧州株は反落しましたが、新興国株は逆に反発しました。
東証REIT指数インデックスETFは、再び反落してしまいました。
国内REITはそもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週は小幅反落となりました。
今後の運用について
2022年に入ってから、「忍耐力が問われる相場」がずっと続いています。
結局、忍耐とともに2022年が終わってしまいそうです。
今週も反落してしまいました。
12月に入っても、上昇の気配は全く感じられません。
外部環境はまだまだ波乱含みの状況が続くように思います。
為替レートは140円近辺で落ち着くのかと思いきや、更にドル安が進む展開となっています。
数週間前の150円水準はもう遠い昔の話、今となってはもう150円まで戻ることはないだろう、と考えています。
それにしても、あっという間の135円台で、為替レートがこんなに激しく上下しては、精神衛生上よろしくありません。
円安ドル高に支えられていた資産運用でしたので、この為替の値動きは結構痛いものがあります。
さて、日本株は、日経平均株価28000円を行ったり来たりとなっています。
中間決算という日本固有の材料を消化してしまい、これといった材料もない中で、当面は米国市場の値動きに連動した相場が予想されます。
とにかく長期的な目線で、日本株の相場の方向感をしっかり見定めることを念頭に、日々の値動きを確認する、というスタンスを自分に言い聞かせないと、振り回されるばかりです。
本格的な回復相場を確信しているわけではありませんが、長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。
次に米国株ですが、ドルベースでは続伸しています。
年末に向けて多少は良い兆しなのかと期待もしていますが、本格的な上昇に向けての材料は全然なさそうです。
ここ最近は、毎週4~5%レベルで上下する相場が続いていましたので、少なくとも落ち着いた値動きを取り戻してきているでしょうか。
とにかく金利動向次第の相場が続いています。
そして、FRB高官の金利に関する発言(あるいはインフレ対応、景気減速懸念に対する発言)に都度都度過敏に反応する相場には、そろそろ飽きております。
もう少し長期目線で落ち着いた相場になってくれないかなーと思っています。
短期的には今回のような反発反落の流れを繰り返しながらも、中期目線では(あるいは長期目線でも)本格的に復調していくものと信じています。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、まだまだ反転の機会を逃すわけにはいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。
国内REITは、今週は小幅反落となり、引き続き不安定な相場が続いています。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第87回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)