Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
(なお、長期保有のメリットについては、こちらの記事にまとめています)
(長期保有のメリットを統計的に検証した記事は、こちら)
では第66回の運用実績です。
2022年7月8日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:26517.19 (前週比+2.2%)
- S&P500:3899.38 (前週比+1.9%)
- ドル円レート*:1ドル=135.55円(前週比+0.60円)
- 東証REIT指数:1944.39 (前週比▲0.1%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は89,849千円となりました。前週からプラス2.5%と、今週は大きく回復してくれました。
今週は日経平均が反発しました。
とは言え26500円まで戻っただけで、前週分を取り返したというものの、まだまだ低い水準にとどまっています。
まあ、上がる材料が全く見当たらない今の状況では、上がっただけマシだと自分を慰めるくらいがちょうど良さそうです。
また、S&P500も前週からの反発はあったものの、3900ポイント手前に留まり、水準としては全く冴えない相場が続いています。
一方、ドル円レートは円安ドル高が更に進行し、今週はいよいよ135円を超え、135円半ばまできました。
ドル建て資産を保有する身としては、ドル高は大いに歓迎です。
東証REIT指数は今週は小幅反落となりました。
今週もREITが株式相場と逆相関となり、よく分からない流れになってきました。
まあ、分散投資の効果あり、と考えれば良いのかもしれませんが。
運用全体としては、REITの小幅反落のみがマイナスだったものの、日本や米国株式市場の反発に加え、ドル高効果も大きくプラスに作用したことから、運用資産は順調に推移した週となりました。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株は日経平均インデックスは小幅反発、TOPIXインデックスは変わらずとなりました。
KDDIは週初の大規模障害を受け、低調な株価推移となりました。
海外株は、主力のS&P500インデックスETFを中心に、米国株が順調に反発してくれました。
特に、ハイテク株が中心の個別株は、前週からの反発が大きく、順調な値動きとなりました。
また、今週は欧州株が続落した一方、新興国株は小幅反発となりました。
東証REIT指数インデックスETFは、変わらずでした。
国内REITは相場が落ち着いてきましたが、そもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週は小幅続落となりました。
今後の運用について
2022年に入ってから、「忍耐力が問われる相場」がずっと続いています。
ただ、今週は少し反発してくれました。
もちろん、まだまだ安心できる相場ではありません。
ずっと書いている通り、忍耐ではなく忘却する力が必要なのです。
ブログを書きつつ、長期投資の有効性を信じて忘却の彼方へ旅立つことにします。
引き続き、ドル高円安には相当助けられています。
もし為替がここまで動いていなければ、円換算ベースの資産はもっと痛いダメージを食らっていたところです。
一方で、ドルベースでは完全に資産運用状況が悪化しており、為替は長期的にはこのままプラス影響を期待し続けるわけにはいかないので、不安が募ります。
さて、日本株は、大きく売り込まれたところでは多少の買戻しが入るという、ボックス相場の様相を見せています。
が、その流れの中でズルズルと下値を掘っては多少戻り、また次の下値を掘りに行く、という流れを繰り返しています。
今週は反発の週となりましたが、油断は禁物です。
結局、参院選においては経済刺激策や株価へのプラス材料となりそうな施策がまるで見られず、といって悪材料もなく、選挙さえ無風の相場という寂しい状況です。
選挙結果を受け、来週明けの相場はどのように反応するでしょうか。
いつまで下値を掘り続けるのか、いつになったら上向きに転じるのか、見通しがつきません。
本格的な回復相場にはまだまだ遠いとは思いますが、長期保有の有効性を信じ、数年先には再び日経平均株価3万円に近付く可能性もあると判断し、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。
次に米国株ですが、今週は反発してくれました。
ただ、株式市場はFRBの利上げ政策姿勢に加え、そのFRB政策でもインフレは抑えきれず、景気後退に陥ることを織り込み始めているようです。
長期金利は一旦頭打ちにはなっており、ハイテク株への買戻しが見られましたが、これが未来の景気後退を示唆しているとすると、この買戻しは一時的なものにとどまりそうです。
こうなると、株価の低迷は長期化しそうです。
引き続き、楽観的な思いは捨てたほうが良さそうです。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、それでも現時点で最もマシな運用先と考えていることと、反転の機会を逃すわけにもいかない、という判断で、米国株配分は維持していきます。
国内REITは、値動きが小さくなってきました。
以前から考えている通り、 国内REIT は株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。
情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。
忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第66回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)