Mr.老眼です。
この運用実績の公開は、退職金を資産運用しようと考えている方々に、運用の実例として私のポートフォリオをそのまま公開し、その運用実績の経過を共有することで、何らかの参考にしていただけることを目的としております。
あくまでも実験台という気持ちですので、良いときも悪いときも、一週間ごとの推移をありのまま公開します。
長期投資を推奨するMr.老眼が、日々の値動きに狼狽しながらも辛抱強く長期保有を実践していく様をご覧いただければと考えています。
では第28回の運用実績です。
2021年10月15日時点の運用実績となります。
主な指数の状況
まずは自分の資産運用に関連の高い主な指数の状況です。
- 日経平均:29068.63 (前週比+3.6%)
- S&P500:4471.37 (前週比+1.8%)
- ドル円レート*:1ドル=114.04円(前週比+2.17円)
- 東証REIT指数:2094.92 (前週比+3.0%)
*ドル円レートは運用実績確認時点の資産換算レートです。
運用総額の推移
運用総額は88,767千円となりました。前週から+3.6%の大幅増となりました。
今週は日経平均株価が3週続落からの急反発となりました。
また、S&P500は前週の反発から続伸となりました。
そして、今週はドル円レートが114円台という急激な円安ドル高の展開となりました。
このおかげで、ドル建て資産が相当かさ上げされた結果、海外株の運用残高が大幅に増加しました。
また、東証REIT指数も久々の大幅増となりました。
運用全体としては、全ての資産クラスが大幅に増加し、好調な一週間となりました。
資産クラス別状況
まず、ポートフォリオの状況です。
前週からの入れ替えや追加に伴う大きな変動はありませんでした。
次に各資産クラスの明細です。(単位:千円)
日本株は日経平均インデックス、TOPIXインデックスともに急反発してくれました。
衆議院選挙に向けて各党の政策が発表されつつありますが、いずれも積極的な財政出動が盛り込まれていることから、景気回復期待があるのかもしれません。
ただ、原油高や円安ドル高など輸入材料の値上げから企業業績が圧迫される可能性、さらに価格転嫁によるインフレの可能性はマイナス影響となりそうです。
10月後半から11月前半にかけての、各企業の中間決算は好調だと思いますが、下期のこれらの不安要因で、各社が業績を上方修正してこないかもしれません。
日本株の相場が上抜けする要素がまた減ってしまいそうで、心配です。
海外株はドル円レートが大幅に有利に動いたことで、順調な運用となりました。
この為替レートの影響は、長期的にはどのように推移するのか全く分かりませんので、ただのカサ増しに終わるかもしれないという、慎重な見方をしておいた方が良さそうです。
ただ、ドルベースでもしっかり上昇推移している銘柄がほとんどですので、その点は少し安心感のある展開だと考えています。
もちろん、引き続きインフレ懸念や原油高、米国10年国債利回りの上昇には敏感な相場が続いています。
年内は上がったり下がったりを繰り返す不安定な相場を覚悟しておいた方が良さそうです。
欧州株インデックス(VGK)、新興国インデックス(VWO) ともに大きく復調してきました。
こちらも円安ドル高の影響もあっての復調ですので、相当下駄を履いた水準だと考えています。
中国の景気後退や、金利上昇による新興国の債務不安など心配な状況は続いています。
運用残高としては順調ですが、楽観できる状況ではなさそうです。
東証REIT指数インデックスETFは復調してきました。
国内REIT相場は好調とまではいきませんが、そもそも分配金利回りが目当ての資産ですので、多少の値動きがあっても気にしないことにしています。
新興国債券の運用はあくまでも実験的な意味しかありませんが、今週は円安ドル高の影響を受け増加しました。
今後の運用について
日本株ですが、政治要因で振り回された9月から、一旦落ち着いた相場となり、少しは回復の兆しが見えてきました。
とは言え、外部環境は極端な円安の進行、原油高、金利上昇懸念といった不安材料も多く、すんなり上昇局面を予想できそうにありません。
衆議院選挙に向けた各党の政策は、目先の給付は打ち出されていますが、景気浮揚対策はそれほど見えてきません。
また分配という言葉も、言葉だけが独り歩きし、一体どこからどこへ分配するイメージなのか、各党と有権者がしっかり共有できていないような気がします。
当面の政局絡みでの株価押し上げはそれほど期待できないように感じます。
残る頼みの綱は、各企業の中間決算の業績発表でしたが、9月までの業績は良くても、年度後半まで強気で見通しを修正する企業は減るかもしれません。
やはり円安や原油高といった原材料の値上がりは企業収益の圧迫要因でしょうし、これはいつまで続くのか見極めるのは難しそうです。
もしこういった不安から年間業績見通しを据え置く企業が続出すれば、株価上昇期待は一気に無くなってしまいそうです。
当面は日本株の相場の先行きは「現状維持で御の字」という見通しに変更しつつ、ポートフォリオにおいても日本株の比率は現状維持とします。
次に米国株ですが、一転して安心の局面となってきています。
米国10年国債利回りの上昇不安や中国の景気後退といった材料は払拭されたわけではなく、それでも相場が上昇するのは、悪い材料には全て目を瞑り、企業業績といった好材料だけを反映しているかのようです。
前週は「何とか年内までには立ち直ってほしい」と書いたところですが、今度は過熱感を心配しつつあります。
我ながら勝手なものです。
多少の下落相場を経験しながらも、まだしばらくはS&P500は強い値動きが続くと見込んでいますし、大きな下落局面が来ても数カ月我慢すれば戻ると信じています。
これ以上増やせないくらいポートフォリオの大部分を米国株に配分していますが、まだまだ有望な運用先と考えていることと、ここから相当下がっても耐えられるという判断で、米国株配分は維持していきます。
国内REITは、下げては戻し、また下げては戻し、といった状況で、もはや一段の上昇は望めそうにありませんが、大きく値崩れするような展開でもなさそうです。
以前から考えている通り、この資産クラスは株式の分散投資先として魅力的ですし、円で保有できるという安心感もあります。
値動きよりも分配金の安定感が投資の狙いですので、価格が上げても下げても分配金が減らなければ問題ありません。長期保有を継続していきます。
日々の値動きに一喜一憂しないことを肝に銘じて、値動きを淡々と追い続けることだけに専念します。情報は広く収集しつつ、市場の今後の展開を見る目を養い、短期的な値動きに動じない精神力を身に着けたいと思います。忍耐強く、長期投資を心掛けて実践していきます。
以上、第28回の運用実績でした。
(当ブログは運用銘柄を推奨するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願い致します。)